■ETCの2022年・2030年問題
●2022年12月1日から一部のETC車載器が使用できなくなる
最後は「ETCの2022年問題」。
「ETCの2022年問題」とは、電波法の一部改正の影響で旧規格のETC車載器が、2022年12月1日以降使えなくなるというもの。
現行の規格は2005年12月から適用され、2年の経過措置期間を経て2007年12月に全面適用となったもの。このとき、旧規格で認証を受けたETCも2022年11月末までは使用できる猶予期限が設けられたが、その期限があと1年で切れてしまう。
とはいえ、2007年以前に発売されたETC車載器であっても、そのほとんどは現行の電波法に対応したもので、2002年11月以降に発売された機種なら基本的にはセーフとなるはず。
国土交通省では「2007年以前のETC車載器については、個別にメーカーへ問い合わせを」とアナウンスしているので、古いETC車載器を利用している人は、今のうちにメーカーに確認しておいた方がいいだろう。
さらにETCに関しては、「2030年問題」もある。これはセキュリティ規格の変更によるもので、遅くとも2030年には旧セキュリティ規格のETC車載器が使えなくなるというもの。
ETCに重大なセキュリティ問題が発生した場合は、2030年よりも計画が前倒しに実施される可能性もあるので、旧規格のETCユーザーはチェックが必要。
ETCの取扱説明書や保証書に記載されている19ケタの車載器管理番号の最初の数字が「1」なら新規格をクリア。最初の数字が「0」の場合は旧規格製品なので、2030年問題に引っかかる。早めの対応を考えておこう。
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