■誰でも簡単にできる愛車ケアとは?
今どきはクルマの状態を回復させ、それをキープするためのアイテムが数多く販売されている。それらを使ってメンテナンスすれば、たとえ少々くたびれた感じがあっても、自分の手で愛車の賞味期限は延ばすことができる。ここからは部位ごとに、どんなアイテムが有効なのかをレポートしよう。
①フロントガラス
ガラス関連は表面を磨いて撥水効果を加える
ガラスについた油膜はカーシャンプーで洗車しても落ちにくいので、専用のクリーナーを使うのがベストだ。汚れを落とすだけでなく、撥水効果がプラスされたクリーナーを使えば、雨の日でもドライブは安全で快適になる。
アイテムを選ぶ際は、汚れの種類に合わせるのが定石。特に表面に固着した油膜や劣化したガラスコーティング剤、しつこいイオンデポジットを落とすには、これら原因物質に馴染みやす成分が配合されているものがいい。溶剤を付属のスポンジに含ませて、ガラス面をこするように塗り込んだあと、水ですすいで拭き取る。これでガラス表面の輝きが取り戻せる。
②ヘッドライト
汚れだけでなく細かなキズを除去してリフレッシュ
ヘッドライトクリーナーなどを使って黄ばみを除去したら、樹脂パーツに影響がないコーティング剤を使って劣化の進行を防止する策を施したい。手間はかかるが、クリアな輝きが復活すれば印象がガラッと変わる。
表面についた汚れやホコリを洗い流し、拭き取ったあとに、付属のスポンジ(またはマイクロファイバークロスなど)に溶剤を付けてライトを磨くように塗り込んでいく。全体を一気に磨くよりも効果を確認しながら少しずつ施工するのがポイントだ。コーティング処理が必要な製品の場合は、塗ったあとに皮膜が硬化するまで触ったり、濡らさないよう注意が必要。
③ボディ
表面の酸化皮膜を除去して磨き上げる
細かなキズや酸化皮膜を取り除けるコンパウンド入りのワックス、またはツヤを復活させ持続させるワックスを使用するのがいい。ただし、塗装面が荒れているとワックス掛けをしてもムラになりやすいので、水アカや鉄粉が除去できるシャンプーを使って下地をきれいにしてから作業したい。
ワックスを塗るときは、ボンネットの左半分やフェンダーなど、ブロックごとに分けてワックス掛け→拭き取りの作業を進めていくと、仕上りがムラになりにくい。また、拭き取りはキレイなウエスを使ってムラをなくすイメージで。目が詰まったら常にキレイな面に変えて作業すると仕上がりがよくなる。
④樹脂パーツ
コーティング剤で復活と劣化を防止
元の状態を完全に復活させるのは容易ではないが、樹脂パーツ用のコーティング剤を用いることで表面の黒さを取り戻し、汚れが付いたり白化するのを予防できる。復活効果だけでなく耐久性も気にして選びたい。
黒樹脂復活系のアイテムは、付属のスポンジを使い溶剤を白化した部分に均一に塗り伸ばしたあと、柔らかい布などで吹き上げるだけ。塗りムラができたり、ツヤが足りない場合には、数回繰り返すといい。
⑤内装
汚れを除去しながら保護とツヤ出しも
ダッシュボードの汚れは水拭きでも十分きれいになるが、日焼けによって生じる褪色を防ぎたいなら保護成分を含んだクリーナーを使うといい。ツヤを与えるだけでなく、表面を保護できる成分が入っているとなおよし。ダッシュボードなどの樹脂やプラスチック部分は、保護ツヤ出し剤が効果的。ホコリを落として水拭きしたら、これを塗るだけで劣化予防になる。光沢感も出て一石二鳥だ。
シートは、シートについた汚れを落とすのに便利なクリーナーもある。布用と革用があるので、愛車に合わせて選ぶといいだろう。いずれの場合も適量をきれいにしたい場所に吹き付けて拭き取るだけ。シートの汚れがひどい場合は、溶剤を散布したあとにブラシで擦ったあとに汚れと泡を拭き取るという作業を繰り返せばいい。
■リフレッシュで高まるクルマ愛
中古車を購入して上手に付き合うには、購入時にいい物件を選び出すことはもちろん、購入後にもしっかりと対策することがことが肝要だ。少々のヤレはリフレッシュ系のメンテナンスでケアすれば、ある程度は復活できるし、それによって愛車の賞味期限をさらに延ばすことに繋がる。もちろんこれは新車で購入した後にくたびれてしまったような場合にも当てはまる。
自分の手で作業してその仕上がりに満足できれば、それに越したことはないが、セルフメンテには限界がある。それ以上を求めるならプロに依頼するのも手だ。当然ながら費用はかかるが、特殊な道具や溶剤、プロならではの技術で中古車特有のくたびれ感がリセットされるのは間違いない。
いずれにしても、見るからに愛車の状態がくたびれているように感じたら、そのままの状態で乗るのではなく、ひと手間を加えることが重要だ。費用をかけるにしてもかけないにしても、手間や時間を費やすことで、自然と愛車への思い入れが強くなって、これまでより「長く大切に乗ろう!」という気になるものだ。
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