■ダイハツ&トヨタ以外の新興国向けのマルチパーパスカー3選
1:ホンダBR-V
2016年に初代モデルが登場したBR-Vは、日本にこの種のクルマの存在をアピールするきっかけとなった先駆車的存在である。
BR-Vは昨年9月に現行型2代目モデルに移行しており、エクステリアでは押し出しある大きなグリルが目立つ。ボディサイズも全長4490×全幅1780×全高1685mmと、この種のクルマとしては大きく、ボディサイズを生かして3列目シートが広いこともあり、この種のクルマとしてミニバン寄りのキャラクターを持つ。
パワートレーンは1.5L4気筒ガソリンNA+CVTで、予防安全装備も歩行者にも対応する自動ブレーキ、先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール、レーンキープシステムなどから構成されるホンダセンシングも設定。日本市場への適応度は高そうだ。
インドネシアでの価格は2億7890万ルピア(約224万7000円)から3億4290万ルピア(約276万2000円)と、この種のクルマとしては高めだ。
2:三菱エキスパンダー
2017年登場のエキスパンダーも日本導入が熱望されているこの種のクルマだ。
ボディサイズは標準モデルで全長4595×全幅1750×全高1750mm、最低地上高220mmとクロスオーバーのキャラクターが濃く、最低地上高は同じながら樹脂製のフェンダーアーチなどの定番メニューでクロスオーバー化したエキスパンダークロスも設定される。
パワートレーンは1.5L4気筒ガソリンNAにCVTと5速MTが組み合わされる。
エキスパンダーは昨年10月までに累計約37万2000台が販売された人気車だけに、三菱自動車社内での扱いもいいようで、昨年11月にマイナーチェンジされている。
マイナーチェンジではエクステリアでは前後オーバーハングの延長、インテリアもダッシュボードの変更などを含めた内外装のグレードアップ、4速ATからCVTへの変更、一部グレードへの電子パーキングブレーキの採用、ボディやサスペンションの改良と、内容の濃い改良が行われた。
インドネシアでの価格は標準モデルが2億3790万ルピア(約191万7000円)から2億7890万(224万7000円)、エキスパンダークロスが2億9467万ルピア(約237万4000円)から3億2027万ルピア(約258万円)だ。
なお、エキスパンダーはインドネシアなどで日産向けのOEMがリヴィナの車名で販売されており、この点も重要な役割を持つモデルである。
3:スズキエルティガ
エルティガは2018年登場の現行型で2代目モデルとなる。ボディサイズは全長4395×全幅1735×全高1690mm、ホイールベース2740mm、最低地上高180mmと、セニア&アバンサ、ヴェロスに近いポジションでミニバン寄りのキャラクターを持つ。
パワートレーンは1.5L4気筒ガソリンNAに4速ATと5速MTが組み合わされ、インテリアは木目パネルによりちょっとゴージャスな雰囲気を持つ点も特徴だ。
エルティガにはエアロパーツの装着などにより、スポーティなエクステリアとなるエルティガスポーツも設定され、標準モデルの価格は2億190万ルピア(約162万7000円)から2億3540万ルピア(約189万6000円)と、この種のクルマでは一番安い。
なお、エルティガは昨年10月から南アフリカ共和国ではトヨタブランドでルミオンの車名で販売されている。
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