長期活躍するクルマを応援!! いぶし銀の魅力あふれる「勤続10年車」たち

■勤続18年(2004年発売)

 2004年、勤続18年車というかほぼ20年前のことだが、この年はニンテンドーDS、PSPが発売、ヨン様ブームが同年の出来事だ。領収書の宛名には『上様』ではなく『ヨン様』と書くのが流行ったというのは本当なのでしょうか??

●トヨタ ハイエースワゴン(今でも魅力度:★★★★☆)

トヨタ ハイエースワゴン
トヨタ ハイエースワゴン

 商用バンベースの1BOXワゴンで、カタログモデルは10人乗りのミドルボディとスーパーロングボディのグランドキャビンを設定。グランドキャビンは10人+荷物も積載性抜群。

■商用車の「勤続10年車」たち

●日産 キャラバン・マイクロバス(勤続10年)

日産 キャラバン・マイクロバス
日産 キャラバン・マイクロバス

 キャラバンはハイエースよりはるかに商用バン比率が高い。改良も頻繁で、最近行われたマイチェンではATが5速から7速化、三菱製ディーゼルエンジンへの変更、自動ブレーキの性能向上などが施された。

●三菱 ミニキャブMiEV(勤続11年)

 ミニキャブMiEVは16.0kWhのバッテリーを搭載するEV軽1BOXバンである。現在販売中断中だが今秋から販売再開予定で、軽乗用EVの相乗効果などによる値下げも期待したい。

●トヨタ タウンエースバン・トラック(勤続14年)

 日産バネットに相当するタウンエースは、現行型からインドネシアにあるダイハツ工場生産となった。キャブオーバーFRでキャンピングカーのベース車になるなど面白いモデルだ。

●日産 ADバン(勤続16年)

 現行型は2018年に絶版となったウイングロードベースの商用ライトバンである。販売台数ではプロボックスとは大差がついているが、それほど劣ってはないだけに浮上を期待したいモデルだ。

●トヨタ ハイエースコミューター(勤続18年)

 2004年に登場したハイエースファミリーのひとり、コミューターも勤続18年目を迎える。座席数を14人乗りとしており一部幼稚園バスなどで今も利用されている。

●トヨタ ハイエースバン(勤続18年)

 メインとなる商用バン登場から18年が経ちながら、いまだ月平均5000台程度が売れているというロングセラーモデルだ。それだけにすべての要素が完成されており、ここまで来たら日本自動車界の最長勤続を目指してほしい!

●トヨタ プロボックス(勤続20年)

 商用ライトバンとしての荷室の広さだけでなく前席の使い勝手のよさなど、実にソツないモデル。2014年のマイチェンでフルモデルチェンジ級の改良が施されている。

■輸入車の「勤続10年車」たち

●ルノー カングー(勤続15年)

ルノー カングー
ルノー カングー

 カングーの2代目は初代同様、商用バンベースのためガンガン使える点や愛されキャラを理由に、日本国内での販売における大きな柱となった。本国では3代目モデルに移行し、日本にも今年後半に導入される。

●フィアット 500(勤続15年)

 日本車ならスバル360のような存在のフィアット500は2代目モデルで絶版となった後、30年のブランクを経て復活。FFながら2代目モデルのエクステリアを忠実に再現し、2気筒のツインエアは楽しい一台だ。

■かつての「勤続10年車」たち

 今では販売が終わり後進に道を譲った先輩のようなクルマたち。そのなかでもとびきり長期間勤め上げたモデルも振り返ろう。

●トヨタ 二代目プレミオ・アリオン(勤続14年)

トヨタ 二代目プレミオ・アリオン
トヨタ 二代目プレミオ・アリオン

 コロナ&カリーナの血を引くプレミオ&アリオンの2代目モデルは、豊富なシートアレンジなど初代モデルから正常進化した実に堅実なモデルだった。2代目プレミオ&アリオンは根強い需要によりなかなか絶版にならず、14年間販売された。

●ホンダ 初代NSX(勤続15年)

 初代NSXは「人に優しい快適なスポーツカー」というコンセプトで開発され、ポルシェやフェラーリにも相当の影響を与えた。初代NSXが15年間生産されたのは、NAエンジンのみだったことなど、基本設計の素晴らしさの象徴でもある。

●スズキ 三代目ジムニー(勤続20年)

 3代目ジムニーは軽自動車の規格が現在のものになった1998年に登場。現行型4代目モデルまで継承されるラダーフレーム構造、四輪リジッドサスペンションなどを使いながら、悪路走破性はもちろん、オンロードでの快適性も大きく向上した。

●三菱 初代デボネア(勤続22年)

 歴代ショーファーカーユースをメインに通算33年間生産されたデボネアの初代モデルは22年間生産され、「走るシーラカンス」というニックネームがついたほどだった。また初代デボネアは古いアメ車のようなスタイルにより、絶版後のほうが人気だった。

●トヨタ 40系ランドクルーザー(勤続24年)

 FJクルーザーがオマージュしたランクル40系は、70系がその役割を引き継いだスパルタンなオフローダーである。ランクル40は1期から4期に大別され、現存台数もそれなりにあるため、純正パーツの再販が近々開始される見込みだ。

●日産 七代目セドリック・グロリア(Y31型)(勤続27年)

 Y31型セドリック&グロリアはクラウンから離れたことで成功を収めた。個人向けのハードトップは4年でY32型に移行したが、セダンはY31型のまま改良を繰り返し、最後はタクシー用となるLPG仕様のみとなりながら27年間生産された。

●トヨタ 初代センチュリー(勤続30年)

 現在実質的に日本唯一のショーファーカーとなるセンチュリーの初代モデルも、手作りで生産される点など、現行モデルと変わらない思想で30年間生産された。なお、日本車唯一になるであろうV12を搭載した2代目モデルも20年生産された。

次ページは : ■まとめ

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