テスラ1強後退? 世界で最も売れたEVメーカーは? 技術系最新ニュース6選

■空飛ぶクルマの幕開け!? 大阪万博の概要判明!

 いわゆる「空飛ぶクルマ」を考える時に、ひとつの契機になるのが、2025年に開かれる大阪・関西万博。

 このイベントでは空飛ぶクルマが交通の主役となるはずで、すでに国や関連企業が着々と準備を進めている。

 このたび、その概要が判明した。会場となる大阪臨海部の夢洲(ゆめじま)への路線が8つ作られ、毎時20便程度の空飛ぶクルマが飛び交うようだ。

 8路線の内容だが、「大阪市内」「大阪湾岸部」「伊丹空港」「神戸空港」「関西空港」「神戸市内」「淡路島」「京都・伊勢志摩」が夢洲と結ばれる。周辺での遊覧飛行も行われるらしい。

 機体を飛ばす事業者は今年度中にも決まるようだが、1社に限定せず、複数の企業が受託されるもよう。1時間に20便という運行頻度を考えれば、当然かもしれない。

 どこが受託するかだが、米ジョビーアビエーションと提携するANAが、同社の機体で参入するだろう。いっぽうのJALは、独ボロコプター社の機体を使って運行を手掛けるはずだ。

 日本製の機体はないのか気になるが、先ごろスズキとも提携したスカイドライブが確定している。2人乗りという点は気になるが、プライベートな移動には悪くないはず。

 空飛ぶクルマの幕開けとなるイベント。楽しみに待とう。

■ロシア禍で中古車相場が下落?

中古車オークションの平均落札価格の推移(筆者調べ)
中古車オークションの平均落札価格の推移(筆者調べ)

 いまや新車の納期遅れは当たり前になってしまったが、その余波を受けてずっと高値相場にあった中古車価格に変化が出てきた。3月に入ってオークションの落札相場が下がっているというのだ。

 その原因はなんとロシア。ウクライナ侵攻に対する経済制裁によって同国向けの中古車輸出が滞り、ロシアで人気だったホンダCR-Vやトヨタのランクル、スバル フォレスターといった車種の中古車がだぶつき、結果として相場を押し下げているらしい。

 ちなみに2021年に日本で販売された中古車は約670万台で、そのうち122万台が海外に輸出された。なかでもロシアは16万台を売りさばく最大の輸出国だったというから、そいつが滞れば影響は小さくないだろう。

 上の図は中古車オークション大手USSの落札平均価格を筆者がグラフにまとめたものだが、確かに3月に入って平均価格は下降基調にある。とはいえ3月は2月のオークション最盛期を過ぎて毎年価格が落ち着く時期だから、ヌカ喜びは禁物。もう少し動きを追う必要はあるだろう。

 新生活が始まり、中古車購入を考えている人も多いはず。お得な一台が見つかることを祈りたい。

■そのほかの近未来系ニュースを20秒でチェック!

●トヨタが人工光合成に取り組んでいるように、自動車メーカーは意外な分野で研究を行っているが、今度はホンダが「藻類」を売りだす。

 藻類はバイオ燃料やプラスチックの原料として有望視されているが、増殖過程で樹木よりも多いCO2を吸収するため、それを使った製品はカーボンニュートラルとなる。

 ホンダは独自に改良した藻類を自社製品に使うほか、関連企業に外販も検討するらしい。ホンダジェットが藻類で飛ぶ日も近い?

●リチウムやニッケルの暴騰によってEVの値上げが懸念されているが、それに呼応したテスラの動きが話題だ。

 同社は3月2日、モデル3とモデルYについて1000ドル前後の値上げを行った。ところが2週間もたたない3月15日、両車のベースグレードをふたたび4〜5%引き上げたのだ。

 この動きは当然日本にも波及し、1年前に429万円だったモデル3スタンダードレンジはいまや519万円(泣)。他社のEVがこうならないことを願いたい。

●大型重機を自律運転させようという研究が活発だが、建設大手の大林組が、米キャタピラ社のダンプトラックを持ち込み、国内で自動運転の実験を始めるという。

 建設や造成の現場では重機のオペレーター不足が深刻だが、大林組の取り組みはこの不安を解消しようというもの。シリコンバレーの新興「セーフAI」と組んで、日本の衛星測位や通信環境のもとで重機が正しく動作するかを確認する。無人のダンプが現場を走り回る日も近そうだ。

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