■まとめ:販売台数が期待できないのに、発売してくれるだけで感謝なのか?
今回、ピックアップした各モデル(特に現行モデル)は、クルマ好きのあいだでは話題になるモデルだとしても、大多数のユーザーにとっては選択肢に入りにくい存在だ。つまり(デビュー時はともかく)コンスタントに売れるようなクルマではないし、今後もトヨタヤリスより月間販売台数を上回るということはぼぼないだろう。
30年前と比較してこの種のモデルの選択肢はあきらかに少なくなっているし、相対的に販売価格も上昇している。
たとえば、スープラの最上階モデルを買おうとした場合を例に挙げてみる。平成4年5月時点で販売されていたA70型スープラ(2.5 GTツインターボ リミテッド エアロトップ 4AT/378.1万円)に対して、現行モデル(A90型)の最上階モデルのRZは731万3000円である。単純に倍以上だ。
声高に「高い! 」と声を上げたくなる気持ちは理解できなくもないが、メーカーとしては決して売れ筋とはいえない存在となってしまったスポーツモデルを企画し、市販してくれるだけでもありがたい・・・と思うべきなのかもしれない。
そして、いまから30年後、比較するとしたらどんなクルマが存在しているのだろうか?PHEVか、EVか。それとも・・・?
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