30年前と令和4年では買える新車が違い過ぎる!? 新車が150万~450万円前後で買える国産スポーツとは

■対比例5:車両本体価格350万円前後

平成4年5月:日産フェアレディZ 300ZX Tバールーフ5MT/4AT(345.0〜360.0万円)
・発売開始:1989年7月
・エンジン:V型6気筒DOHC
・排気量:2960cc
・最高出力/最大トルク:230ps/27.8kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4310×1790×1250mm
・中古車の平均価格:206.9万円(全グレード平均)

 バブル絶頂期にデビューした4代目フェアレディZ。3リッターツインターボおよびノンターボのエンジン、2シーターおよび2by2のボディバリエーション、そしてノーマルルーフとTバールーフ(コンバーチブルも追加)。いずれも非常にまとまったデザインが魅力。

30年前と令和4年では買える新車が違い過ぎる!? 新車が150万~450万円前後で買える国産スポーツとは
パッと見では2シーターか2by2か分からないZ32型フェアレディZ。識別ポイントは給油口の位置だ(リアタイヤの手前が2シーター、後ろが2by2)

令和4年5月:マツダロードスターRS 6MT(333万4100円)
・発売開始:2015年5月
・エンジン:直列4気筒DOHC
・排気量:1496cc
・最高出力/最大トルク:132ps/15.5kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):3920×1740×1240mm
・中古車の平均価格:307.4万円(全グレード平均)

 2015年にデビューした4代目ロードスターはND型と呼ばれる。エンジンは1.5リッターと2リッターの2本立て。ボディはソフトトップとリトラクタブルハードトップモデルのRFの2種を用意。

■対比例6:車両本体価格400万円前後

平成4年5月:三菱GTOツインターボ 5MT(404万円)
・発売開始:1990年10月
・エンジン:V型6気筒DOHCツインターボ
・排気量:2972cc
・最高出力/最大トルク:280ps/42.5kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4570×1840×1290mm
・中古車の平均価格:229万円(全グレード平均)

 各自動車メーカーが「280ps自主規制」のスポーツカーを発売していた次期、三菱が世に放ったモデルがGTO。3リッターツインターボおよびノンターボのエンジンに4WD機構が組み合わされた全天候型のスポーツクーペだ。

30年前と令和4年では買える新車が違い過ぎる!? 新車が150万~450万円前後で買える国産スポーツとは
マイナーチェンジ時に固定式ベッドライトに変更されたGTOだが、このクルマといえばリトラクタブルヘッドライトをイメージする人が多いはずだ

令和4年5月:マツダロードスターRF RS 6MT(390万円)
・発売開始:2016年12月
・エンジン:直列4気筒DOHC
・排気量:1997cc
・最高出力/最大トルク:184ps/20.9kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):3920×1740×1250mm
・中古車の平均価格:373万円(全グレード平均)

 現行ロードスターの発売から遅れること約1年半後に追加されたリトラクタブルハードトップモデル。クローズ時のシルエットの美しさにもこだわって開発されたという。

30年前と令和4年では買える新車が違い過ぎる!? 新車が150万~450万円前後で買える国産スポーツとは
コミコミ400万円オーバーは確かに高価だが、一生モノとして(修理ができるうちは)所有する価値も充分にあるロードスターRF

■対比例7:車両本体価格450万円前後

平成4年5月:日産スカイラインGT-R(451万円)
・発売開始:1991年8月
・エンジン:直列6気筒DOHCツインターボ
・排気量:2568cc
・最高出力/最大トルク:280ps/36kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4550×1760×1340mm
・中古車の平均価格:709.2万円(全グレード平均)

 いまや当時の新車価格をはるかに上回る相場で取り引きされている「アールサンニィGT-R」。91年から93年まで4シーズン全29戦をすべて優勝するという前人未踏の記録はもはや伝説の域に。

30年前と令和4年では買える新車が違い過ぎる!? 新車が150万~450万円前後で買える国産スポーツとは
10年ほど前であれば100万円以下の個体も少なくなかったR32型GT-R。平常値の相場に戻る日は訪れるのだろか・・・

令和4年5月:トヨタGRヤリスRZハイパフォーマンス(456万円)
・発売開始:2020年9月
・エンジン:直列3気筒DOHCターボ
・排気量:1618cc
・最高出力/最大トルク:272ps/37.7kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):3995×1805×1455mm
・中古車の平均価格:500.1万円(全グレード平均)

 マスタードライバー・モリゾウこと豊田彰男社長が「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発されたヤリスのスペシャルモデル。

30年前と令和4年では買える新車が違い過ぎる!? 新車が150万~450万円前後で買える国産スポーツとは
車両本体価格であればR32GT-Rとほぼ同価格帯のGRヤリス。このクルマの造り込みを知ればバーゲンプライスといえるかも

次ページは : ■まとめ:販売台数が期待できないのに、発売してくれるだけで感謝なのか?

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