■ドラレコは圧倒的に後付け優位
ここまで書いたようにドラレコに関しては圧倒的に後付けが優位だ。電子機器の業界団体であるJEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)は生産や輸出入、民生用電子機器などの出荷データを公表しているが、そのなかでもドラレコに関しては2016年度からは単体で発表していることからも成長著しい市場であることがわかる。
ドラレコに関しては読者の方もよくご存じのとおり、毎年新製品が発表される。画素数や画角の向上、夜間におけるナンバー認識だけではなく、車両盗難やいたずらに対しての監視機能やなかにはWi-Fi機能の搭載によってスマホとの連携やクラウドに動画&静止画まで保存できるなど、多彩である。
従来までの「万が一の事故の際の証拠能力」という側面だけでなく、現在はトータルで自分の身を守るデバイスという新しい使い方にシフトしてきたと言えるだろう。昨今は特に「あおり運転」に対してカロッツェリアが後方車両の接近を検知&自動録画するドラレコを発売するなど、もはや単一機能ではないハイテクデバイスになってきているわけだ。
実際、休日のカー用品店はまだまだ盛況だ。特に数年前から前述した「あおり運転」の問題がクローズアップされてから、平日運転する奥様なども一緒にファミリーの来客も増えていると、カー用品店の担当者から話を聞くことも多い。
■ポイントは自分のニーズをしっかり把握すること
今回の調査から見えてきたことは、まだまだドラレコの機能や使い方などには認識に差があるということだろう。
筆者自らの自爆発言になるが、過去ECサイトで格安ドラレコをテスト用に同じモデルを3台購入してテストしたことがある。ネットにはスペックを声高に強調して「コスパ抜群!」をアピールしている商品もまだまだ多い。
そして、その購入したドラレコは最終的に3台とも短期間で「壊れた!」。まさに「安物買いの銭失い」である。当たり前の話だが、自分の身を守るセーフティデバイスとしての側面を持つようになったドラレコだからこそ、信頼できるメーカーや単純にスペックや価格の安さに踊らされないようにしたい。
自分のクルマの駐車場が戸建てで外から丸見えの場合であれば、駐車監視機能はマストだろうし、普段使いでスーパーの駐車場に停める機会が多ければ衝撃感知センサーが強化されているものが欲しくなる。つまるところ、自分の生活パターンに合った機能を強化する方向で選べばいい。
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