車内温度を上げないためには百均のアルミロールシートを隙間なく使うと効果的
渋滞でエアコンが効かなくなることが予想されるのであれば、車内温度を上げない、また車内温度をできるだけ涼しく保つことも考えるべきである。近年はフロントガラスや運転席、助手席にも貼れる保安基準(光線透過率70%以上)を満たした遮熱フィルムも出てきているので準備に時間の余裕があれば遮熱フィルムの利用もよいだろう(ただし、渋滞でエアコンが効かなくなるのはフィルムが貼ってあっても同じだが)。
クルマのボディ形状によっても日射熱から受ける影響はかなり違ってくる。走行中の車内温度を上げる一番の要因はフロントガラスからの日射熱であるが、さらにリアウィンドウからの日射熱も形状や角度によっては強烈な熱源になる。
例えばクーペやスポーツカーのように前後の窓面積が広く、そして窓に角度がついているようなクルマは容赦なく窓から注がれる日射熱に苦しめられる。一方ミニバンやSUVのようにフロントガラスの角度が立ち気味でリアガラスはほぼ垂直であればクーペタイプほどの影響は受けないだろう。
ちなみに筆者のクルマは1998年式のアルファスパイダーで、角度がついたフロントウィンドウ+アクリル製リアウィンドウ+黒い布製の幌という最悪の条件である。車高も低いので、アスファルトからの熱もすごい。
このようなクルマはリアウィンドウからの熱を遮断することをまずは考えるべし。簡単に用意する方法としては紙製の折り畳み式サンシェードや吸盤式で窓を覆うタイプがポピュラーではあるが、実はこられはあまり効果が期待できない。というのも、隙間なく設置することが難しいからだ。窓からシェードが浮いた状態になってできる隙間、そして窓の大きさにシェードのサイズが合わずにできてしまうシェード周囲の隙間…。
ほんの数センチの隙間や空間からでも日射は降り注いでくるので遮熱効果は半減する。真夏の太陽エネルギーはすさまじいのだ。
そこでお勧めしたいのが、百均で売っているアルミロール(アルミシート)である。これをリアウィンドウに合わせてぴったりと貼る。アルミロールシートなら薄くて柔らかいので、ハサミでも簡単に切ることができる。
なお、走行中でもエアコンが効かないようなケースや、渋滞中に回転数を上げても冷たい風が出てこない場合は、エアコンのガス抜けや故障の可能性がある。そのような場合は当然空ぶかしで冷気を戻すことは不可能となる。車内の温度はすぐに40度を超えてしまい、熱中症を引き起こす恐れもある。炎天下の車内にいるのは危険と判断しよう。
高齢者や幼い子どもが同乗しているのであればなおさら早め早めの行動を。窓を全開にして渋滞が解消されるまで、また日差しが弱まるまでサービスエリアなどで休憩するか、一般道路に降りることをお勧めする。
なお、JAFや損保のロードサービスは「クルマの走行ができない」以外はレッカー移動などに対応していないのだが、JAFにおいてはエアコンの故障などについて実車をみて故障原因を調べてもらうサービスもある。会員は無料(会員以外の場合、一般道+昼間で約1万円)。ただし、その場で故障原因が判明するかどうかは確約はできないとのことであった。
今年(2022年)は梅雨明けが早かったが、猛暑はまだしばらくは続きそうである。渋滞などでエアコンが効かない場合は一時的な冷気を戻すために空ぶかしが有効。車内温度を上げないためにはアルミロールで隙間なく密着して日射熱を遮断すべし。エアコンが故障しているのなら暑さに耐えて走り続けるのは危険なので、SAPAに避難して次の行動を考えよう!
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コメント
コメントの使い方エンジン回転上げるとオルタネーターの発電量が増えてエアコンが冷えると記事に書いてありますが、ちょっと説明が微妙というかちょっと違います。エンジン回転を上げると僅かに電圧が上がるので、室内のブロアファンやコンデンサーファンの回転数が上がるので完全に間違いでは無いですが、正確にはエアコンのコンプレッサーの回転が上がるので、エアコンガス圧が上がるので効率が上がるが正解です。
昨今の気温を考えたらエンジンルーム内(一部それ以外)に有るバッテリーの熱対策。
確か2010年代だかに気温が異常に上がった年はオルタネータのパンクも増えた記憶があります。
車も暑さでバテてます。せめて長距離や渋滞にハマるのが事前に判っているのだから、運行前点検。
「風を冷やすための電気」が、はっきりしない記事。
エアコンのコンプレッサーは一部HVやEVを除いてエンジン駆動で、電動なら勝手にエンジン回転数が上がります。
発電量向上で能力向上を期待できるのはコンデンサーファンですかね。
また、送風用ファンは最大だと100Wクラスの発熱源にもなります。
空ぶかしの前に、コンデンサーファンに電力を回し、室内の発熱源を減らすために風量を落としてみるのも良いかと。
なお、空ぶかしすると結果的に冷える故障があります。
ラジエターファンとコンデンサーファンが兼用な車の場合、エアコン稼働時はラジエーターファンをゆっくり回します。
このゆっくり回すレジスターが故障するとファンが設計通り回らず、停車時にエアコンが効かなくなります。
しかし、空ぶかしでエンジン水温が上昇すると、ラジエター冷却用としてフル回転するのでエアコンも効く様になります。
著者の車はアルファスパイダーらしいが、ラジエターとコンデンサー兼用ファンと思われるので、このファンレジスターやリレーの故障の可能性がある。
エアコンをオンにした時にコンプレッサーのクラッチの音と同時にファンの音がしないならば故障確定と言っても良い。
なお、MINIはこのファンレジスター故障がよくある模様。
日本の夏の気温の中でレジスターの放熱が間に合わないとか、使用頻度が想定外で壊れるのかしら。
他に、コンデンサーとラジエターの隙間を埋めるスポンジが崩壊してたり、そもそも設計上存在しない場合は隙間を埋めてちゃんとファンで通風するようにするだけでマシになる可能性もあると思う。
隙間埋めは、オーバーヒートの可能性も上がるかもしれないので様子見しつつですね。
参考: http://www3.kiwi-us.com/~tomoyaz/higa9708.html#9708012
以上長文失礼。
ウチの車みたいに電動コンプレッサーじゃない場合の対策もあれば知りたい。
アルミシートは銀色が内側で正解なのかもさることながら、ボルボどうなった…
なにはともあれ内気循環ですよ。
熱い外気を冷やすより少し冷えた内気を冷やす方が効率的。
時々換気は必要ですが。
それで冷えないなら、設定ミスか輸入車か故障です。
アルミシートの銀を外にすると、反射で周囲の車の迷惑になるという気遣いとか?
空吹かしが出来ないBEVであるボルボC40の下りは不要な文ですよね。
類似事例として別の段落に解決法が書いてあるなら良いですが、文字数稼ぎにしかなってない。
原因と対策がかみ合っていません…。
エアコンが効かない原因が「停止時は風がないのでコンデンサーを十分に冷やすことができなくなる」
対策が「空ぶかしで、電力不足を補う」
空ぶかしでは、コンデンサーは冷えません…。
エアコンが効かない原因としては「停止時は風がないのでコンデンサーを十分に冷やすことができなくなり、電力をたくさん食って電力不足におちいる」まできちんというべきじゃないのかな。