■EVのランニングコストはしばらく上昇する可能性が高く、優位性が徐々に失われる
9月の電気代は、今年の4〜6月の原油・LNG・石炭の価格で決まるため、東京電力の平均モデルの場合、1kwhあたりの価格は8月の約35円から9月には約36.4円に、つまり1.4円、約4.3%値上がりすることはすでに決まっています。
以下のグラフのように、10月の電気料金に影響を与えるドバイ原油価格の5月から7月までの3カ月の平均価格は14,314円と、4月から6月までの3カ月の平均価格13,960円から2.5%ほど上昇しているので、10月も電気料金が値上がりする可能性は高いでしょう。
アメリカの景気後退懸念により、ドル建てのエネルギー価格の上昇と円安が一服したことで、円建てのエネルギー価格は下がる方向にありますが、3カ月遅れの円建て価格を参照して決まる電気代はしばらく上昇が続きそうです。
また、北半球が冬に入ると、ロシアからの天然ガス輸出が止まる影響で、欧州を震源地として世界的なエネルギーの需給がさらにひっ迫する可能性もあります。
EVの購入を検討するにあたっては、「車両本体価格の高さをランニングコストの安さで取り戻す」ことが以前よりも難しくなってきていることを頭に入れておく必要がありそうです。
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コメント
コメントの使い方専門誌なら単位は正確に書こう。
「kWh」が正解。
Wは大文字。
最初の画像のレシートはそうなってるでしょ。
ディーゼルの計算間違ってますよ。
¥150.4/Lですから走行コストは¥7.5/km、¥3760/月、169.1テスラ、45120/年じゃないですかね。
ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。ありがとうございました。
太陽光で自前の充電、バッファにもなるしオール電化のパーツとしての意味もある
バッテリーの寿命は確かに懸念材料ですが、EV、圧倒的に優位です。
本とは日産のイーパワーの発電部分をユニット化して電池に置き換えられるようにしとけば完璧なんだけどね。
欧州のつくったへぼいルールにつきあう必要なし。
というより日本の電力事情を考慮すればハイブリッドや燃料電池、水素燃料がベスト。BEVは時期尚早。電力事情改善と充電インフラ充実が先決。
使い方と容量の差なのか、統計的にBEVのバッテリーはHVのそれより早く大きく劣化しています。
更に殆どのメーカーはバッテリー回収再利用してないですし、保証もまだまだ実情に即していません。
その点を無視して比較してはいけないのに、EV有利なこの統計でも経済的利点はなし。国内でこの黎明期に乗る理由はないです。エンジンを味わいましょう。