スマホと同じOSを搭載するSERES 「AITO M5」
スマートフォンと同じOSを搭載し、究極のシームレスなデジタル体験を提供するのがSERES「AITO(アイト) M5」だ。
このクルマの開発にはファーウェイが深くかかわっており、車載OSも同社のHarmony OSが採用されている。このOSはもともとスマートフォンやスマートウォッチ向けに開発されたものだが、これをクルマにも搭載しているため、スマートフォンと完全に同期されたアプリを車内でもそのまま利用できるのだ。
例えば、スマートフォンをキー代わりに使えるのをはじめ、ナビの目的地やSpotifyなどの音楽アプリ、メッセンジャーやビデオ通話などを、クルマのディスプレイからそのまま使うことができる。デジタルデバイスとしてのクルマという意味では、世界でも最先端の一台と言えるだろう。
SERES(セレス)は、SOKON(ソコン)という重慶の部品・商用車メーカーと、ファーウェイの合弁によってできたメーカーで、AITO M5は同社の最初の生産モデル。全長4770×全幅1930×全高1625mmのレンジエクステンダーSUVで、エンジン発電も含めた航続距離は1100kmを超える。価格は540万円からという高級SUVだが、今年春からの販売は非常に好調に推移しているようだ。
アルヴェルよりも豪華なEVミニバン DENZA 「D9」
中国ではこのところ、有力メーカーから立て続けにミニバンが発売されており、ちょっとしたミニバンブームが起きている。その中でも注目したいのが、DENZA(デンザ)の「D9」である。
DENZAはメルセデス・ベンツとBYDの合弁会社であるが、最近になってBYDが持分比率を増やし、現在は9割をBYDが保有するEVブランドとなった。
メルセデス・ベンツの高級感もありながら、BYDのEVに対するノウハウや生産能力を併せ持つブランドという定評で、デザインも見ての通り、既存のBYDのラインナップとは明らかに差別化されており、ナッパレザーやウッドが多用されたインテリアも、アルファード以上にラグジュアリーに仕上がっている。
ボディサイズは全長5250×全幅1960×全高1920mmと堂々たる体躯。EVとPHEVバージョンが用意され、価格は673-925万円となっている。
ドイツで設計して中国で生産する「スマート#1」
2020年、スマートは中国の民営系メーカー吉利汽車の出資を受け、メルセデス・ベンツとの50:50の合弁会社となっている。もともと吉利汽車はメルセデス・ベンツの筆頭株主であり、その縁もあってのことだろう。
本社を吉利汽車の本拠地である浙江省に移し、新生スマートになって最初のモデルがスマート「#1」だ。吉利汽車のEVプラットフォームSEAをベースにメルセデス・ベンツ側が設計した。従来のサイズからはかなり大型化して、全長4270×全幅1822×全高1636mm と、ミドルサイズSUVといった趣だ。
しかし、スマート独自のポップでセンスの良いデザインは健在で、クルマとしてとても魅力的に仕上がっている。リアにモーターを搭載し、航続距離は535-560km(NEDC基準)。価格は390-472万円となっている。
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