共同開発車、OEM車など、完全オリジナルではないクルマにはいくつかタイプがあるが、本企画では異国のエンジンを搭載したモデルに着目。現行モデル、かつて存在した過去のモデルが世界中から大集合!!
日本×ドイツ、イギリス×アメリカ、スウェーデン×日本、フランス×イタリア、イタリア×ドイツなどなど多種多彩なモデルが登場する。
エンジンはクルマの心臓部と言われる重要な役割を持っているわけだが、異国のエンジンを搭載したモデルの魅力についても言及する!!
※本稿は2022年7月のものです。
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年8月10日号
■現行モデル編
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エンジンは特に自社開発であればそのクルマやメーカーの個性、技術力が濃く出る、クルマにとって華のある重要な部分である。
しかし、それだけにエンジンはメーカーとしても短くとも10年は使うものなのに加え、各要素の高い性能や耐久力が求められ、高度な生産設備も必要で、その開発には数百億円と言われる巨額の開発費がかかる。
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そのため、自社にないエンジンや他社に求めているエンジンがあるという場合には、そのエンジンを他社から調達するというのは自然と言えば自然なことである。
他社からのエンジンの調達には大きく2つのパターンがある。1つ目は小規模メーカーの場合で、この場合は自社でエンジン、トランスミッションを開発していないというケースもあり、こういったメーカーだとそれぞれを購入して、自社でチューニングのみを行うことも珍しくない。
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2つ目は日産・三菱・ルノーのようなアライアンス間のエンジン供給だ。
どちらにしても他社からのエンジン供給により、クルマができる、コストが下がるのは趣味性を別にすれば、ユーザーにとってもありがたい。
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