2000万円超の個体もザラ!?「日産 R34型スカイラインGT-R」
以前はスカイラインのスペシャルティモデルだったGT-R。現行のR35型からは独立したモデルになっていて、スカイラインGT-R最後のモデルが1999~2002年に販売されたR34型だ。
1989年に、スカイラインGT-Rとしては16年ぶりに登場したR32型は、シリーズ初のターボエンジン+4WDを採用し、卓越した走行性能を発揮して瞬く間にトップモデルへと昇りつめた。このR32型の最終発展型がR34型ということになる。
プラットフォームはR32型から継承され、続くR33型で不評だったロングホイールベースを短縮。前後重量配分の改善と車体剛性の向上によって運動性能も高められている。
エンジンもR32型で採用された直列6気筒2.6リッターターボを搭載し、最高出力も280psと変わらないものの、細かい改良によってドライバビリティのアップに成功。これらの改良によって、R33型からの大幅な総合力向上を成し遂げている。
R34型スカイラインGT-RはGT-R神話の復活に大きく経験したものの、販売期間は1999~2002年と比較的短い。このことが現在のネオクラシックカー市場での価格高騰に影響を及ぼしている。
現在の国内市場におけるR34型GT-Rの価格相場は1000万~5000万円超と、幅が広いうえに高額だ。特にワンオーナーで程度の良い個体にはかなりの値がついている。新車時の価格は500万~630万円だったことを考えると、その人気には驚かされる。
80スープラ同様に、R34型GT-Rも映画ワイルド・スピードの劇中で活躍しており、アメリカでも4000万円を超える価格で取り引きされているという。
“ランエボ”シリーズの21世紀初号機「三菱自動車 ランサーエボリューションVII」
三菱のランサーをベースにしたスペシャルモデルがランサーエボリューション。もともとはWRC(世界ラリー選手権)に出場するためのホモロゲーション(公認)取得用に開発されたのが“ランエボ”で、ラリーを想定したさまざまなチューニングが施されていた。
このランエボは市場でも歓迎され、1992年の初代登場から最終型となったX(10)まで、長期間に渡って続くシリーズとなった。
そうしたランエボのなかでも、近年になってネオクラシックカーの注目モデルになっているのが7代目にあたるランサーエボリューションVII(7)だ。
ランエボVIIもまた、映画ワイルドスピードシリーズの第2作、ワイルド・スピードX2で主人公の愛車となって大活躍したマシンであり、そのことからアメリカをはじめとした世界各国で人気が高い。
2001年に登場したランエボVIIは、前年にデビューしたランサーセディアがベースのモデルであるが、WRCの規定変更などに伴って、ラリーでの性能を追求した先代までとは異なる立ち位置のモデルなのが特徴のひとつ。
それまでのランエボに比べるとややおとなしめのルックスになったものの、状況に応じて前後輪の作動を電子的に制御するACD(電子制御可変多板クラッチ機構)を採用し、2.0リッターターボエンジンが280psを叩き出すなど、走行性能は申しぶんないものだった。
ランエボVIIは次代のVIIIが登場した2003年まで販売されたが、近年になって人気が上昇。現在の中古車価格は87万~950万円と、程度の良いモデルはやはりかなり高額になっている。ちなみに新車時の価格は299万~540 万円だった。
コメント
コメントの使い方維持費高いよなぁ。