【エンジンオイルは柔らかめ ウォッシャー液は原液で!】 厳選 冬のメンテナンス術 11選

[豆知識 01] 冬にバチッとくる静電気を防ぐには?

空気が乾燥する冬場にはクルマから降りてドアに触れた瞬間「バチッ」とショックをうけることがよくある。これの原因はシートとの摩擦によって発生して身体に溜まった「静電気」にある。

このクルマから降りる時の静電気防止策は、足を地面につく前にクルマの金属部分に触れてから降りること。クルマに放電されてバチッとこない。また、市販の静電気防止グッズを利用するのも簡単な解決策だ。

地面に足をつける前にドア開口部の金属部分などを触りながら降りると静電気を防げる

04. もちろんバッテリーもチェック!

メインテナンスフリー化が進んだ近年のクルマは冬だからといって特に気にする部分はないが、昭和世代や平成1桁台の古いクルマとなると話は別。燃料が気化しにくく始動性が低下する冬場は、暖かな季節ならそれほど問題とはならない些細な不具合が始動不能など大きなトラブルの引き金となりやすいのだ。

このため、エンジン回りの基本的な部分をひと通りチェックしておくことが何よりも大切。特に注意したいのがバッテリー。

バッテリーは極板とバッテリー液(希硫酸)の間に起きる化学反応によって電気を貯めたり放出しているため、気温が下がると活性化が鈍って能力が低下してくる。しかも、始動時に要求される電力は暖かい季節より高まるため、ターミナルの緩みといった些細なトラブルが始動不良の原因となるのだ。

当然、寿命末期のバッテリーでは要求に応えられず、バッテリー上がりをより起こしやすくなる。もしもセルの回りが弱々しいなどヘタリの兆候が現われていたなら、迷うことなく交換したい。

バッテリー液が規定値内にあるかを確認。減っている場合は補充液を補充

バッテリーの寿命はわかりづらいこともあるが、2〜3年が交換の目安

05. ファンベルト、スパークプラグもチェック!

バッテリーは走行中常に充電されている。その充電を担っているのがオルタネーターで、ファンベルトで駆動されているため、張りが緩むと充電量が不足してバッテリー上がりを誘発するので注意! 緩みやベルトの劣化によるスリップが生じていないか点検しておきたい。

また、スパークプラグには高温・高圧という極限の状況下で強い火花を飛ばすことが要求されるため、些細な不具合が着火性能に大きく影響、「始動不良」や「加速不良」を引き起こす。が、滅多に交換しないパーツゆえ、10万km前後走っていたなら予防整備として交換しておきたい。

古いクルマはスパークプラグの交換が必要な場合もある

ファンベルトは緩みや劣化による細かなひび割れがないかをチェック

06. シールラバーは保護&艶出し剤でコーティング!

スキー場などの寒冷地で駐車する際、ドアのシールラバー面に付着した雪を放っておくと車内に残っていた暖気で溶けて隙間に広がり、一昼夜経過したら凍結。ドアが貼り付いて開かなくなることがままある。

シールラバーが劣化してくると水分を弾かなくなり、ベタっと貼り付くようになるからだ。そのような水分の貼り付きを防止するため「アーマオール」などの浸透性・保護・艶出し剤をたっぷり塗布しておきたい。

水分が流れやすくなることで凍結しにくくなり、残った水分が凍結したとしても薄い氷の膜になるだけで簡単に剥がれるからだ。

シールラバーは保護剤を塗ると水を弾きやすくなり、凍結によるドアの貼り付きなどを防げる

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