【エンジンオイルは柔らかめ ウォッシャー液は原液で!】 厳選 冬のメンテナンス術 11選

[豆知識 02] 最新ディーゼル車も注意! 凍結しやすい軽油は寒冷地で給油

「軽油」には低温になるとワックスが析出し始め、一定量を超えるとゼリー状に変化して流れなくなるという特性がある。  そんな状態になれば当然、燃料供給はストップするため、外気温に応じて流動点が異なる1号/2号/3号/特3号といった種類がある。

例えば、冬場の北海道地区では流動点がマイナス30℃以下の極寒冷地用「特3号」が売られているが、その時期の東京で売っているのはマイナス10℃以下の「2号」だ。このため、首都圏から寒冷地に向かう時は要注意! 現地で燃料を補給するよう計画を立てる必要がある。

BMWをはじめ最近は輸入車もクリーンディーゼル車が増えた。マツダはCX-5で初搭載してからクリーンディーゼル車が人気。オーナーは気をつけたい

07. エアクリーナーを交換して始動性を向上!

エンジンの吸気系入り口には、空気中の細かなチリやホコリを取り除いてきれいな空気を供給する働きをする「エアクリーナー」が装着されている。

ところが、使用していれば当然汚れ、限界に達すれば詰まって通気が悪くなる。そんな状態では吸入抵抗となるため、「始動不良」や「エンジン不調」の原因となってしまう。が、意外に点検・交換を怠りがち。簡単に点検できるので心当たりがあったらチェックしておきたい。

点検方法は上蓋を外して取り出し、目視確認するだけで、できれば新品を用意しておきたい。比較することで汚れ具合が明確になり、必要ならその場で交換できて手間が省けるからだ。

エアクリーナーの点検は意外と簡単。予備を買っておいて、汚れていたら交換しよう。自分の目で見て確認できるので安心だ

08. ウィンドウの「内側」を磨いてくもり止め

ウィンドウの内面が「くもる」のは外気と内気の温度差や湿気に主な原因がある。

この「くもる」という現象、ガラスの表面に細かな水滴が無数に付着した状態で、ガラス表面が汚れているとより発生しやすくなる。汚れの粒子が水分を取り込むからだ。

このため、きれいに磨いておけば防止することができるのだ。ただし、これも状況によりけり。1人乗車での近所の買い物程度なら問題ないが、人の吐く息で車内の湿気が高まることも大きく影響するからだ。例えば内気循環で長い時間走ったり、乗車人員が多ければ多いほど湿度は高まり、ガラス面で冷やされた水蒸気が水滴となって付着する。

そこで、このような状況が想定される時は、事前にくもり止めを塗布しておきたい。

ウィンドウケアでは外側はガラス撥水剤を塗ると雪などで凍結しにくくなる

09. エアコンも冬は除湿暖房の作動をチェック!

ウィンドウ内面に塗布するくもり止めの効果は、それほど長くは続かない。時間が経過してガラス全体が汚れに覆われてしまえば元の木阿弥だからだ。

また、シーズン中、常にくもり止め処置されているとは限らないわけで、くもりやすい状況下で人を乗せることだってある。そのような時は温度を下げずに除湿できるカーエアコンの「除湿・暖房」機能が役に立つ。

設定方法は暖房の設定でACスイッチをONにするだけで、クーラー機能が正常に動作していればすみやかに解消できる。念のため、冷房設定で冷気が吹き出されるか確認しておきたい。

冬も雪が降るような寒い日は窓ガラスがくもりやすい。視界が悪くなるので、キレイにしておきたい

エアコンは夏だけでなく、冬も除湿暖房で窓のくもりを止めることができるのでチェック

次ページは : 10. エンジン内の清浄は意外と手軽にできる!

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