【知らない できない 忘れがち!?】 初心者向け 冬の道で事故を防ぐ運転術 11選

■アイスバーンに遭遇したら?

(TEXT/ベスカー編集部)

 アイスバーンというと、単純には「凍った路面」ということになるだろうが、世の中にはその更に上をいく路面がある。新雪が隙間もないほど踏み固められてツルッツルになった路面だ。

凍った路面はある意味氷の粒子が粗いのでまだ「引っかかり」と呼べるような部分もあるが、こたらはさらに厄介。まだ誰も滑ったことのないスケートリンクが轍に潜んでいるようなものだから、たとえラリードライバーでもなす術はない。

太陽の照り返しなどで常に路面状況の変化を注意深く感じ取り、また少し先の状況を予測しつつ、対処してゆくほかない。

周囲のクルマに注意しながら、ブレーキテストを行ったり、ハンドルを切って接地感を確かめたりして、『ヤバいな』と思ったら減速。滑ったら最後、惰性で停まるまで何もできなくなる。それが一番怖いのだ。十分気をつけよう。

ただの雪道に見えるかもしれないが、轍の路面がすこしテカっているのがわかるだろうか? これが危険なのだ。特に陰って照り返しがないときは注意深く見ないとわからない

■ドアが凍結してしまった!! どうすればいい?

(TEXT/ベスカー編集部)

「ぬるま湯をかける」この一択だ。熱湯をかけると窓ガラスが割れてしまうので注意。雪との付き合い方はなんでも「めんどくさがらず、時間をかけて」である。

解氷用のスプレーなるものもあるので、常備しておくのも手だ(ただしその場合はクルマの中に置いておいても意味がないので注意!)

■積雪した駐車場でのクルマの停め方は?

(TEXT/ベスカー編集部)

 スキー場近くの宿の駐車場に着いたとしよう。どうやって駐車すればいいだろう? じつはこれ、FF車なら頭から、FR車ならリアから駐車したほうがいい、というのがある。

FF車は基本フロントが重いため、頭から駐車していれば、軽い後輪で段差を乗り越えてあとは前輪の駆動で出庫できる。後輪駆動車の場合はその逆。駐車スペースに雪などで微妙に段差がある場合にはとくに有効だ。

豪雪地域の雪をナメてはいけない。ワイパーも作動時に負荷がかかって壊れないよう、上げておくのが基本

■チェーンでオンロードを走れる距離は?

(TEXT/ベスカー編集部)

「雪国に向かう場合、今は路面に雪がないけど、チェーンを付けておきたいという局面もありますよね? 実際、チェーンでどのくらいオンロードを走れるんですか?」というご質問。

基本的にはチェーンをつけながらオンロードを走るのはご法度。やっちゃダメ、である。特に金属チェーンの場合クルマにも路面にもダメージを与える。チェーンが切れたら最悪、ドライブシャフトに絡まって大トラブルにもなりかねない。着脱ポイントを見極め、オンロードでのチェーン走行は最低限の距離にすべし、なのである。

■ディーゼル車は現地で給油すべき!?

(TEXT/ベスカー編集部)

 ディーゼル車で雪国へ行くなら、ガソリンは現地で給油すべし。軽油はガソリンよりも融点が高いため、じつは凍りやすい。寒冷地のGSでは、非降雪地の軽油とは成分を変えていて凍りにくいものになっている。

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 以上、冬を乗り切るための基礎知識を並べてみた。エンジンオイルなど、メンテ面で気をつけたい点についてはこちらの記事を、スタッドレスタイヤについてはこちらの記事も参考にしてもらいたい。

しつこいようだが雪との付き合い方はなんでも「めんどくさがらず、時間をかけて」である。取り返しのつかないことにならないよう十分気をつけ、冬の運転を楽しんでほしい。

雪道を走るなら、愛車にスコップを常備しておこう!

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