非常口は別のトンネルに繋がっている!
では全国を走る高速道路ではどうか。こちらではトンネルの長さや構造(対面通行か上下線分離か)によって設置基準が定められているそうで、基本的には関越トンネルや東京湾アクアラインといった長大トンネルに非常口を設けているそうだ。
で、正解なのだが、非常口は別のトンネルにつながっているものと、反対車線につながっているものがあるという。長いトンネルを建設する際には、地質調査や水抜きのためにもう1本別のトンネルを掘るのだが、トンネル開通後はそれを避難抗として活用するのだそうだ。
川崎~海ほたる間が海底トンネルとなるアクアラインは、まさかのときの対策もより入念だ。トンネルの構造は首都高横浜きたせんと同様に円筒型で、避難通路は本線の下にあるのだが、ここは救急車や消防車も通れる。
通路は気圧が高めに設定されており、排煙などが入りにくくなっているそうだ。前述した「滑り台」は上りと下りそれぞれ300mごとに設置されており、計66基もある。海ほたるは避難場所としても想定されており、万一の際は陸側だけでなくここも活用されるという。
というわけで、トンネルの非常口を出たら、立派な避難路があることが分かった。ちなみに非常口の扉だが、多くはセンサーが付いていて開閉したことが管制センターなどにすぐ伝わるとのこと。非常時以外の使用は慎みたい。
【画像ギャラリー】トンネルを抜けるとそこは……!? トンネル内の「非常口」の向こうに何が!?(5枚)画像ギャラリー
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