■シンプルなデザインと居住性を追求したステップワゴン
続いて2022年5月に登場したのが、ホンダステップワゴン。オデッセイが廃止されたこともあり、国内で販売するホンダ車の中で史上最大の室内空間と、どの席でも快適に過ごせるリビングのような居住性を追求したモデルとなった。
現行型ステップワゴンのボディサイズは、全長4800mm(一部4830mm)×全幅1750mm×全高1840~1855mmと、全車3ナンバーサイズとなっている。
従来モデルとモデル体系が変わり、標準車の代わりにAIR(エアー)を設定。人気のエアロモデルのスパーダ。さらにそのスパーダをベースに上質感をプラスしたスパーダプレミアムラインの3種類。車両本体価格は299万8600円~384万6700円となっている。
外観デザインは、エアーはクリーンでシンプルなデザインに細めのメッキモールを施して上質感を表現。スパーダは、ワイドかつ重厚なフロントグリルとボディ下端全周に配置したメッキのモールによって、力強さを表現している。そして、スパーダプレミアムラインは、スパーダをベースにプラチナ調クロームメッキ加飾を施すことで、質感を高めたのが特徴だ。
現行型ステップワゴンに搭載するパワートレインは従来同様2種類。最高出力150ps、最大トルク203Nmを発生する1.5L直列4気筒ターボ+CVT。そして2Lエンジンと駆動・発電を行う2つのモーターを組み合わせたe:HEVと呼ばれるハイブリッドシステムだ。
駆動方式は2WD(FF)を中心に、1.5Lターボ車のみ4WDを設定。燃費性能は、WLTCモードで1.5Lターボ車は13.1~13.9km/L。e:HEVは19.5~20.0km/Lを実現した。
現行型ステップワゴンは全モデルに最新の安全運転支援システム「ホンダ センシング」を標準装備。なかでもアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、全タイプで渋滞追従機能付きへ機能性を向上させたのをはじめ、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、そして渋滞運転支援機能であるトラフィックジャムアシストを追加し、安全性を向上させている。
また、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「ホンダコネクト」を通じて、より安心・快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム」 を提供している。
■新型セレナは使い勝手や安全装備が大幅進化!
そして最後発となった新型日産セレナは11月28日に発表された。グレード構成は従来の標準車、エアログレードのハイウェイスターに加えて、「LUXION(ルキシオン)」をe-POWERに設定。最上級グレードとなるルキシオンには、先進運転技術の「プロパイロット2.0」が標準装備となる。
新型セレナのインテリアは、ミニバンの室内空間の広さを確保し、家族全員がゆったりくつろげる。さらに、運転席の足の通過スペースを先代モデルから120 mm拡大し、運転席と助手席の間の移動をよりしやすくした。また、シートスライド機構を3列目にも標準装備したことで、8人フル乗車でもゆったりとした座り心地を実現している。
さらに、先代モデルから好評のマルチセンターシートを進化させ、e-POWER 車でも8人乗りを実現しました。家族で使用するシチュエーションに合わせて、7~8人乗りを自由自在にアレンジ可能だ。また、セレナの特徴であるバックドア全体を開けずに荷物の出し入れが可能なデュアルバックドアもより使い勝手を向上させている。
新型セレナに搭載されるパワートレインは、2L直4ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムと第2世代へと進化し、新開発1.4Lエンジンを採用したe-POWERを搭載。2Lガソリン車には、シフトバイワイヤ方式の新世代CVTに新コントロールバルブを採用し、疲れや車酔いを軽減している。
新型セレナの安全装備は、360度セーフティアシストと呼ばれる先進運転支援システムを搭載。プロパイロットは全車に標準装備し、高度な運転支援を行うプロパイロット2.0をルキシオンに標準装備している。
また、前方障害物を回避する際、ドライバーのステアリング操作を支援する「衝突回避ステアリングアシスト」や、一度駐車した場所を駐車枠として記録することができる、メモリー機能付きの「プロパイロットパーキング」を日産として初搭載している。そんな新型セレナの新車価格は276万8700円~479万8200円となっている。
それでは、国産売れ筋ミニバンの「5年落ちの下取り・買取価格の予想をしてみたい。まずは、各旧モデルの5年落ちとなる2017年式の買取価格を見てみよう。
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