トヨタ ノア/ヴォクシー、ホンダ ステップワゴン、そして日産 セレナがフルモデルチェンジを行った2022年。そこで、本稿では、旧型モデルを参考に5年後の下取りと買取価格を比較してみた。結果はいかに?
文/萩原文博、写真/NISSAN、TOYOTA、HONDA、ベストカーWeb編集部
■ 国内3大メーカーのミドルクラスミニバンがすべて新型に!
2022年11月28日、日産自動車はミニバンのセレナをフルモデルチェンジし、ガソリン車を今冬から(編注:2022年12月、2WDを販売開始)。そしてe-POWER車を春に発売すると発表した。
これにより、1月より販売開始したトヨタノア/ヴォクシー、5月ホンダステップワゴンに続いてセレナが新型を発表したことで、国産売れ筋ミニバンがすべて出揃ったということになる。
そこで今回は3モデルの紹介とともに、ちょっと気が早いが、旧型モデルのデータを参考にしながら、新型国産ミニバン3モデルでどのモデルが5年後の下取り・買取価格が高くなるのかを検証してみた。
国産売れ筋ミニバンで最も早くフルモデルチェンジを行ったのが、トヨタノア/ヴォクシー。4代目となる現行型ノア/ヴォクシーは、クルマの骨格となるプラットフォームにTNGAプラットフォーム(GA-C)を採用。この結果、ボディサイズは全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mm(4WD車は1925mm)と全車3ナンバーサイズとなったのが特徴だ。
グレード構成は、ノアは従来どおり、標準車とエアロモデルの2種類。しかしヴォクシーはエアロモデルのみとなり、車両本体価格は、ノアが267万円~389万円。ヴォクシーは309万~396万円と差別化を図っている。
外観デザインはノアが、外板色であしらった面勝ちのグリルや切れのあるランプグラフィックで、堂々かつモダンなスタイルの標準車と、エアロモデルはメッキグリルによって華やかかつ強い押し出し感を演出したフロントとワイド&ロースタンスのリアとで、王道のエアロスタイルらしいアグレッシブさを表現している。
いっぽうのヴォクシーは、薄型アッパー部と分厚くスクエアなロア部の組み合わせによってコントラストの強い立体構成と個性的なグラフィックを実現。怪しく光る特徴的なフロント/リアランプによって夜でもその存在感を強調した。
乗車定員は7人乗りと8人乗りを用意し、7人乗り仕様車のセカンドシートには、キャプテンシートを採用。クラス初となるオットマン機構とシートヒーターに加え、折りたたみ式大型サイドテーブルなどを装備している。そして8人乗り仕様車のセカンドシートには、3人掛けベンチシートタイプの6:4分割チップアップシートを採用している。
搭載しているパワートレインは2種類。最高出力170ps、最大トルク202Nmを発生する高い熱効率を実現した2L直列4気筒ダイナミックフォースエンジン+CVT。
このCVTはマニュアル感覚のシフトチェンジが楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックを設定している。1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムは、全ての電動モジュールを刷新。モーター・バッテリーの高出力化とシステムの高効率化した新世代のハイブリッドシステムを搭載している。
駆動方式はガソリン車に加えてハイブリッド車にも4WDを設定。燃費性能は、WLTCモードでガソリン車が14.3~15.1km/L。ハイブリッド車は22.0~23.4km/Lとクラストップレベルを実現した。
先代モデルでは物足りなさの目立った運転支援システムは一気に強化され、機能向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備。
さらにトヨタ車初搭載となる、「プロアクティブドライビングアシスト」をはじめ、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」では、「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」を採用している。安心・便利なコネクティッドサービス、T-Connectオプションサービスも提供されている。
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