日本初の国民車は「スバル360」!! アイサイト初搭載「レガシィ」も……スバル創立70周年の傑作名車たち

■販売に苦しんだスバルを救ったレガシィ

レガシィツーリングワゴン(初代・1989年)。セダンとツーリングワゴンを設定し、GTが積むのはパワフルな2Lの水平対向4気筒DOHCターボだ
レガシィツーリングワゴン(初代・1989年)。セダンとツーリングワゴンを設定し、GTが積むのはパワフルな2Lの水平対向4気筒DOHCターボだ

 第2世代のレオーネでは二段ルーフのツーリングワゴンを設定。日本初の4WDオートマチックやターボ車を加え、シンメトリカルAWDのコアテクノロジーを確立した。だが、プライドの強さと慎重な経営姿勢が足を引っ張ってフルタイム4WDの投入はライバルに後れを取る。

 この反省から、21世紀に向けて新しいスバルのクルマ像を模索し、1989年に送り出したのがレガシィだ。新しいアイデアを盛り込んだレガシィはツーリングワゴンを中心に好調な販売を記録。派生車種としてクロスオーバーAWDのアウトバックも生み出した。

レガシィツーリングワゴン(4代目・アイサイト仕様)。全幅を拡大した2003年登場の4代目レガシィは、2008年にADAの後継となる運転支援システム「アイサイト」を搭載したモデルを追加
レガシィツーリングワゴン(4代目・アイサイト仕様)。全幅を拡大した2003年登場の4代目レガシィは、2008年にADAの後継となる運転支援システム「アイサイト」を搭載したモデルを追加

 独創性を重視するスバルは走りの楽しさにこだわり続けている。だが、21世紀を前に運転支援システムの実用化にも取り組み、アイサイトを送り出した。今、取り組んでいるのは、環境性能の向上だ。

■個性派すぎる珍車も?

インプレッサグラベルEX(1995年)。RVブームが生んだ個性派クロスオーバーで、ハイトな車高、グリルガード、背面タイヤ、2トーンボディなどが特徴
インプレッサグラベルEX(1995年)。RVブームが生んだ個性派クロスオーバーで、ハイトな車高、グリルガード、背面タイヤ、2トーンボディなどが特徴

 スバル70年の歴史は、独自の世界観と愉しさを追求した個性的なモデルで溢れている。もちろん、迷車や珍車もあったが、それらも後世にしっかりとバトンを受け継いでいる。その象徴が、インプレッサグラベルEXだ。

 そして、水平対向エンジンやAWDなどに代表される独自技術は、各車の魅力を高める大切な調味料であり、その味の虜になってしまう人も多い。だからこそ、スバル車は時が流れても、強く輝き続ける。

■コンセプトカーも傑作揃い!!

B9スクランブラー(2003年)。SUV並みの200mmの最低地上高を備えた4WDオープンカーで、シリーズハイブリッドや先進安全機能も搭載。後の飛行機モチーフのスバル顔の原点でもある
B9スクランブラー(2003年)。SUV並みの200mmの最低地上高を備えた4WDオープンカーで、シリーズハイブリッドや先進安全機能も搭載。後の飛行機モチーフのスバル顔の原点でもある

 B9スクランブラーは、SUV並みの200mmの最低地上高を備えた4WDオープンカー。シリーズハイブリッドや先進安全機能も搭載。後の飛行機モチーフのスバル顔の原点でもある。

B11S(2003年)。スペインのFuore社とともに仕上げた観音開き式4ドアを持つ上級クーペで、開発中のフラット6を搭載し、400ps/56.1kgmを発揮
B11S(2003年)。スペインのFuore社とともに仕上げた観音開き式4ドアを持つ上級クーペで、開発中のフラット6を搭載し、400ps/56.1kgmを発揮

 B11Sは、スペインのFuore社とともに仕上げた観音開き式4ドアを持つ上級クーペ。開発中のフラット6を搭載し、400ps/56.1kgmを発揮。5速ATの4WD車であった。

【画像ギャラリー】個性派スバルが生み出してきた名車の歴史をたっぷりチェック!!(46枚)画像ギャラリー

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