「ニッポンのVWタイプ2」、再発進!! そうです、ダイハツムーヴキャンバスのことですよ。認証不正問題を受け、長らく出荷停止していたムーヴキャンバスだけど、2024年4月23日に出荷が再開! 初代モデルから筆者は「まるでVWタイプ2のT1じゃないか!」と感じていると同時に、ほかの軽自動車にはない唯一無二の個性がある。それは「チョップトップ軽」ということ!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ダイハツ、ベストカーWeb編集部
■「VWタイプ2 T1へのオマージュ」。それがムーヴキャンバスだッ!
はて? チョップトップ……!?
それについては後ほど語るとして、初代ムーヴキャンバスが誕生したのは2016年。ムーヴの派生車種だが、タントとほぼ同じプラットフォームとパワートレーンを採用したモデル。
このモデルを見た瞬間、「なんかいいね~!」とときめいた。そして、その数秒後……。うおおお! 「VWタイプ2のT1を思わせるデザインじゃないか!」と興奮したものです。
下にVWタイプ2 T1(1963年モデル)の写真があるけど、ムーヴキャンバスは「タイプ2 T1をリスペクトしつつ、それのオマージュモデルに違いない。きっとそうだ!」と自分の心の中で勝手に盛り上がっていたものですよ。
タイプ2 T1をそのままキュッと小さくした感じで、なんだかイメージが似ていますよね!? N-BOXやタント、スペーシアなどバカ売れ中の軽スーパーハイトワゴン・カテゴリーのなかで、それまでムーヴキャンバスのようなキャラ(方向性)はなかったので、ダイハツの狙いにはズドンと感銘を受けた。
ちなみに下写真は、欧州で2024年内には販売されるといわれるVW ID.BUZZ(BEVモデル)。現代に蘇ったVWタイプ2 T1で、格好いいじゃないか!
■唯一の「チョップトップ軽スーパーハイトワゴン」という特別感
感銘は今もそのままで、正常進化の2代目ムーヴキャンバス(2022年登場)を眺めるたびに「プチ・VWタイプ2 T1」だね~と思う。
それと同時に、このモデルに特別感がみなぎっているのは、日本唯一の「チョップトップ軽スーパーハイトワゴン」だということ!! トップ(屋根/ルーフ)をチョップ(切る)したスタイルなのだぁ!
背(全高)の高いスーパーハイトワゴンのカテゴリーに属するわりには、背が低い。その安定感ある佇まいが、特有のキャラクターを築いているワケなんですね。
人気カテゴリーのSUV界に突如現れたレンジローバー初代イヴォーク(2011年)。「ファンキーだろ?」を合言葉に個性の塊で登場したホンダN-BOXスラッシュ(2014年)。これらのクルマでもわかるが、いつだってチョップトップモデルは話題に事欠かない。ムーヴキャンバスもしかり、というワケ。
上写真がベースとなっているタントで、DNGAプラットフォームを共有。ムーヴキャンバスに比べると背の高さが如実にわかる。
数字で見ても、タントの全高は1755~1775mmでムーヴキャンバスは1675mm。タントの全高より80mmも低いから、「チョップトップ感がバリバリ漂っている」ワケですよ! ムーヴキャンバスの「ウリ」はここ。とってもいいっス!
ちなみに、絶賛売れまくり中のホンダN-BOXの全高は1790~1815mm。はい、こちらはさらに背高ですね!
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