■ミドシップはスポーツカーの特権ではない! 独創性が光る三菱・アイの個性
軽自動車の課題である“デザインと居住性”、“居住性と衝突安全性”という相反するテーマを克服するため、かつてはミドシップレイアウトを採用した軽乗用車も存在した。
その軽自動車とは、新時代を切り拓く革新的なプレミアムスモールを商品コンセプトとしたアイだ。
2006年1月に発売されたアイはミドシップレイアウトによる良好な前後重量配分を武器に優れた操縦安定性、上質な乗り心地、軽快なハンドリング、安定したブレーキングなど高次元の“走る・曲がる・止まる”を実現。
また、フロント部の効果的な衝撃吸収ゾーンなどによる十分な衝突安全性能とゆとりのある室内空間を両立し、独創的なスタイリングも話題になった。
そんなアイは走りも本格派で、新開発のアルミ製DOHC 12バルブ3気筒エンジンは吸気側連続可変バルブタイミング機構とインタークーラー付ターボチャージャーとの組み合わせによって高性能と低燃費、低排出ガスを両立。シリンダーブロックのアルミ化、インテークマニホールドの樹脂化により軽量コンパクト化も追求されていた。
さらにエンジンの剛性向上、サイレントチェーンの採用などで振動・騒音の低減を図り、クラスを超えた快適性も実現。
新開発のサスペンションも秀逸で、特にフロント側はエンジンがないためサスペンションの適正な配置が可能となり、十分なストローク量を確保。ロングホイールベースと相まって 上質感のあるフラットな乗り心地、優れた直進安定性、素直なハンドリングを高次元でバランス。
大きなタイヤ切れ角も実現し、ロングホイールベースながらも4.5mという最小回転半径を達成した。
三菱がこだわりにこだわったアイは2013年6月に生産終了となったが、現在の中古車市場では平均価格が30万円前後で推移しており、超がつくほどのお買い得な1台となっている。
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コメント
コメントの使い方ホンダZにアクティにビート、AZ1なんかもそうですね。
ついでにエスティマも入れましょう。ww
NSXとNSX-Rは全く別物と言っていい程、ハンドリングにもソリッドさにも差があります。
SNS投稿用であり雰囲気だけならNSXでいいですが、真の価値である走りを味わいたいならどんなに差額があってもRを。
二代目NSXやこの先の新MR2は、2000万円と1000万円の車なので、我々にとってはちょっと別枠ですね