3軒に1軒がセルフ!! 初心者必見 ガソリンスタンドでスマホ厳禁の理由

■給油をスマートにこなすためのポイント

乗りなれないクルマでスタンドに来店した際、給油口の位置に悩んだ経験が誰にもあるはずだ。その際は、燃料計に小さな▼マークがないか確認しよう。

このマークがあるものは、三角の頂点が指し示す側に給油口がある。日本車から始まった機能と思われるが、最近は輸入車にも多く採用されている。

もし油種が分からない場合は、まず給油口を確認しよう。給油口の内側にステッカーに、油脂が表記されていることが多いからだ。

近年の多くのクルマは給油口の位置を燃料計付近に「▲」で示している。写真の場合は左側に給油口があることになる

ただレギュラー仕様には、ステッカーが装着されていないものもある。不安な場合は、車検証や取扱説明書などを確認したい。

万が一、ガソリンと軽油を間違えて給油した場合は、その場で、店員に相談を。少量だからと言っても油断してはならない。

そのままエンジンを始動すると、故障や事故につながる危険性があるからだ。セルフ式スタンドならではの注意点も紹介したい。

消防法により給油時間と量に制限があり、ガソリンの場合、1回4分を標準とし、数量100Lまでとなっている。

また利用者自身での携行タンクへの給油も禁止。店員が代行してくれるセルフ式スタンドもあるので、確認してみよう。

■これだけは気を付けて!! 爆発事故を防ぐために

給油中に注意しなくてはならないのは、「吹きこぼれ」と「火災」だ。

給油ノズルが自動停止する仕組みは、ノズル先端にセンサーが備わっており、給油した燃料がセンサーに触れると、給油を停止する。

このため、ノズルの差し込みが浅いと、勢いで吹きこぼれることがある。

またノズルを奥に差し込んでいても、センサーで停止後、その状態で給油を続けると、センサーが働いても液面が上昇しているため、勢いで吹きこぼれることもある。

このため、ストップした時点で給油を完了することがベター。ただノズルとタンクの形状などの影響で満タンにならずとも給油がストップしてしまうこともある。

このため、事前に燃料計で、給油可能な大まかな量を確認しておくと判断し易い。予想よりも少ない量で給油が止まった場合は、ノズルの位置を微調整してみるとよい。

ただ不安な場合は店員に相談しよう。セルフ式だからといっても、まったく手を貸してくれないことはない。

給油の基本は、ノズルを給油口の奥まで差し込み、ノズルレバーをしっかりと引き、ストップしたら給油を止めること。

時折面倒くさいのか「静電気除去シート」に触れない人も見るが、ガソリンの引火性はかなり強く気化したガソリンにでも引火する恐れがある。ちなみにガソリンスタンドスタッフの制服や靴は静電気が帯電しない素材でできている

ギリギリまで入れておきたい気持ちも分かるが、多くの状況で吹きこぼれのリスクとなる。火災については、給油中の喫煙など言語道断だが、車内での喫煙も控えるべきだ。

ガソリンは、-40℃でも気化してしまうほど気化し易いため、スタンドでは常に着火の危険がある。それどころか、静電気でも着火する危険も……。

だからこそ、給油機に静電気除去パッドが備わっている。給油前のワンタッチを心掛けたい。

携帯電話の使用が禁止されているのも、静電気による着火を防ぐためだが、利用者に給油作業に集中してもらう安全策でもある。

また給油時のエンジンOFFも引火や誤発進による事故防止のため。何重もの安全策によって危険なガソリンの取り扱いが安全に行われているのだ。

次ページは : ■多様化していくガソリンスタンドの今後

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