■遠出したくなる、気持ちのいいスポーツセダンだ
クラウンなら経済性と動力性能のバランスに優れる本格的なハイブリッドが2タイプから選べる点でも大きなアドバンテージがある。
今回は2.5LハイブリッドのRSアドバンスを駆り市街地と高速と山坂道を同程度ずつ合計260kmほど走ったのだが、17.4km/Lをマークしたのは立派じゃないか。
専用の足まわりを与えられたRSアドバンスは電子制御の可変タイプダンパー、AVSが装着されハンドリングも上々で、コーナーでハンドルを切るのが楽しみになる味つけ。
それでいて最新版は乗り心地もずいぶん快適になっているし、改めて静粛性にも感心した。これなら後席に乗る家族や友人もありがたい。
クルマから降りて眺めると、新色のプレシャスホワイトパールの上品で澄んだ白さが流麗でスポーティなRSによく似合っていてホレボレする。
日本で生まれた日本人のための日本の高級セダンは、世界を相手にしても充分に通用する。それでいてドイツの御三家よりもずっとお値段控えめ。コスパの高さも際立つ。
触れるほどにクラウンの価値を改めて見直した1日であった。
■最新のToyota Safety Senseを装備
プリクラッシュセーフティが進化し、交差点右折時の対向車、右左折時の横断歩行者を検知し、ぶつかると判断すれば自動ブレーキを作動。
②衝突の可能性があり、操舵による衝突回避、自車線内回避が可能と判断した場合、ドライバーの回避操作をサポートしてくれる。
③ディーラーオプションで「プラスサポート」が用意されブレーキとアクセルの踏み間違いで急加速を検知し、加速を抑制してくれる。そのほか運転操作がない状態が続くと自車線内で減速、停止するドライバー異常時停車支援システムを追加している。
■インポートセダンと比べても高級感と安心感は一枚上
クラウンのライバルは輸入車で言えば、ドイツ御三家のセダンとなる。高い剛性がもたらす乗り味はどれも安心感が高いが、クラウンほど燃費のいいハイブリッドモデルが見あたらず、今回の安全装備と運転支援機能の向上により、クラウンの魅力は一歩抜けた印象となった。
●トヨタ クラウン RS Advance(597万9000円)
●メルセデス・ベンツ C200 Laureus Edition(613万円)
●BMW 320i M Sport(599万円)
●アウディ A4 35 TSFI Sライン(570万円)
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