BMWへの強烈なカウンターパンチ メルセデスベンツ 190E 2.6 試乗 【徳大寺有恒のリバイバル試乗記】

■190シリーズのベストグレード

 久しぶりのメルツェデス・ベンツ190Eだったが、このクルマが年を追うごとに細部が改良され、なおいっそうすばらしい高級車になっていることを知って私は感心した。

 まず、そのサスペンション、ブッシュ、ダンパーの改良だろう。一段としっかり感が増し、クルマに重量感を与えることに成功している。全長4430mm、1260kgの小型車とは思えないどっしりとした乗り心地を実現している。

 ドライブフィーリングそのものがSクラス並みの手応えをもたらしているのだから恐れ入る。

2.6のエンブレム以外190Eとの違いはないリアビュー。ブルーノ・サッコのデザインした190のエクステリアはCd値0.33と、当時としては秀逸だった
「2.6」のエンブレム以外、190Eとの違いはないリアビュー。ブルーノ・サッコのデザインした190のエクステリアはCd値0.33と、当時としては秀逸だった

 190E 2.6とBMW325iを比べると、そのフィールは相当違う。メルツェデスは325iと同じくらい速いし、コーナリングに至ってはBMWよりうまくやってのけるかもしれない。それでも私はBMWにスポーツを感じ、メルツェデスに重厚を感じたのだ。190E 2.6は間違いなく最高の190である。

◎メルセデス・ベンツ 190E 2.6主要諸元
全長:4430mm
全幅:1680mm
全高:1390mm
ホイールベース:2665mm
エンジン:直6SOHC
排気量:2597cc
最高出力:165ps/5800rpm
最大トルク:23.0kgm/4600rpm
トランスミッション:4AT
サスペンション:ストラット/マルチリンク
10モード燃費:7.4km/L
車重:1260kg
当時の価格:590万円

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