小さなボディに400psエンジンを秘めて アウディRS3スポーツバック/セダン試乗

■一般道でもサーキットでも高い成熟度を発揮!

楕円型のマフラーやディフューザーなどを採用する迫力あるRS3のリアスタイル。右に立つのが試乗したオーステルン氏
楕円型のマフラーやディフューザーなどを採用する迫力あるRS3のリアスタイル。右に立つのが試乗したオーステルン氏

 続くクローズドサーキットでのテストではオプションで用意されているセミスリックタイヤのピレリPゼロ「トロフェオR」を装着しての高速スポーツ走行が行われた。

 サーキット用にプログラムされた「RSパフォーマンス」モードにセットしてのスポーツ走行はかなりのハイペースで周回することが可能だった。

 またフロント0.5度のネガティブキャンバーを与えられた専用スポーツシャシーによって、各コーナーをニュートラルステアでクイックにクリアすることもできた。

 おそらく内燃機関搭載スポーツモデルの最終型になるだろうニューRS3。

 その日本での価格はスポーツバックが799万円(50台限定車は907万円)、セダンが818万円と決して安くはないが、内燃機関、それも5気筒ターボエンジンを搭載した稀有なハイパーハッチ、ハイパーセダンとしての価値は充分にあると思う。

 発売はドイツで2021年10月末から。日本では2022年4月下旬からの発売となる。

新型RS3スポーツバック 主要諸元
新型RS3スポーツバック 主要諸元

【番外コラム】初代RS3は2011年デビュー!

初代RS3(2011年登場)
初代RS3(2011年登場)

 アウディA3のハイパフォーマンスモデルであるRS3は、2代目A3をベースに5気筒ターボ340psのハイパーハッチとして2011年に登場。

 しかし、初代RS3はわずか1年で生産を終了し、3年後の2015年に2世代目が再登場。この時からセダンが加わっている。

 さらに2017年のフェイスリフトでエンジン出力を367ps/47.2kgmから400ps/49.0kgmにアップしている。

2代目RS3(2015年登場)
2代目RS3(2015年登場)
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