■7000回転までキッチリ回る405馬力の3リッターツインターボに感動!
試乗会が行われた北海道の陸別テストコースのスタートは滑走路のような全長2km×幅50mのような直線路だったため全開!
なんと3速でもブースト圧掛かったらホイールスピンした! 高速道路の料金所ダッシュをイメージして頂きたい。1速は全くグリップせず! 2速もアクセル開けたら空転しっぱなし! 3速100km/hからアクセル開けたってホイールスピンしちゃう、ということ。
デキの悪いクルマなら怖くてアクセル踏めないです。おそらく従来型のZだと真っ直ぐ走れないし、少しアクセル踏んだだけで左右に流れまくると思う。
もちろんVDCやトラコン付いているためトッ散らかることこそないだろうけれど、攻めることなど最初から考えない。参考までに書いておくと、3速でホイールスピンするようなコンディションだと、妙にLSD効いて左右に飛び出す。
新しいZでウエットを走るとどうか? 当然のごとく最初は遠慮してアクセル踏む。加えて悪いコンディションのため、低い制限速度も設定されていた。
ところが、だ。指示通りの車速で走ると、何も起こらない。全く普通のドライブであり、クルマの性能の10分の1すら使っていない感じ。これだと500万円以上するクルマの購入を決めようとする判断などできない。
そしたら目にゴミが入ったのか、ちょうどスピードメーターの部分が見えなくなってしまった。車両にはGPSが搭載されており、速度超過すると無線で指摘されるシステムになっているというから、連絡ない限り問題なしということ。
とりあえず速度メーターとのにらめっこを止め、伸び伸び走ることにした。するとどうよ! コーナーでアクセル踏むと簡単に滑ります(笑)。
問題は滑った時のコントロール性。従来型のZだとウエット路じゃ試す気にもならなかった。ドライだってスパッと流れますから。なのに新しいZときたら、405馬力をしっかりコントロールできる! もちろんアクセル開度からすれば半分以下ながら、パワーコントロールも滑る量のコントロールも、車体のコントロールも64歳のジイサンの反射神経で可能。
3リッターツインターボ405馬力のエンジンは高速域での伸び感こそないけれど、ターボラグ少なくトルクフル! その気になれば7000回転までキッチリ回る! 私は6速MTしか考えていないが、新開発となる9速ATのギア比や変速フィールも予想以上にスポーティ。ATを選んでGTカー的な乗り方したっていいと思う。いずれにしろ王道の高性能車です!
ということで購入を決め、北海道の試乗会の帰りに羽田空港から近所のディーラーに立ち寄り購入! 55万円の内金も支払った。
納期長いというから気長に待ちましょう、と思っていたら突如8月になってディーラーから連絡あり「抽選になりました。ハガキが届くと思います」。届いたハガキで抽選してみたら「お爺ちゃんスカやで~」。残念ながら落選になりました。泣泣泣……。
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国沢氏が新型Zを注文した際、日産ディーラーからは、購入する時に抽選になるという話は聞かされなかったらしい。後日、国沢氏と電話で話をしたが、本人は相当ガッカリされていた。
実はこの試乗記は抽選で外れた後に書かれた原稿。落選したからといって新型Zの評価、愛情は変わることはなかった……。日産自動車さん、なんとかならないのでしょうか? 悲しすぎます……。
エッ! こんなのアリ!? 新型フェアレディZ購入して55万円の内金払ったのに……突如抽選になり落選!!
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