【新型ホンダN-WGN試乗】ウルトラスムーズな走り、高質感にライバルなし!!

14インチ仕様と15インチ仕様はどう違う?

 14インチ仕様と15インチ仕様では乗り味の方向性が微妙に異なるが(2WD車)、それぞれよさがある。いずれもとても上質で快適に仕上がっている点では共通するが、14インチ仕様はより乗り心地がソフトでしなやか。

 操舵に対する動きも極めて素直で、動きが掴みやすい。ロールもそれほど大きくなく、フラット感もそこそこある。ごく普通に走るぶんには、なにも気になることがない。

新型N-WGNの月販目標は7000台だが、デビュー2週間で2万台強を受注。N-BOXとは違い標準タイプの人気もかなり高いという(手前がカスタム、奥が標準)

 対する15インチ仕様は、走りを楽しんでほしいという主張を感じる。

 14インチ仕様と比べると引き締まった味付けで、リアにもスタビライザーが付くのでロールも小さく、ステアリングにも手応えがあり、より俊敏に小気味よく走れる。高速巡行時の直進性やスタビリティの高さも軽自動車の常識を超えている。

 さらには、後席の快適性もなかなかのものだった。軽自動車ではたとえ室内空間の広いスーパーハイトワゴンでも後席の乗り心地があまりよろしくないものも見受けられるところ、N-WGNはシートの造りもよく、快適性が充分に確保されている。ここまでできているクルマはなかなかない。

新型N-WGNはシートにこだわったというが、フロントシート、リアシートとも座面、シートバックとカラダがフィットして快適

最新の安全装備がてんこ盛り

 全車標準装備とされた「ホンダセンシング」についても、既存の8つの機能に加え、後方誤発進抑制機能やオートハイビームを装備したほか、「CMBS(衝突軽減ブレーキ)」を軽乗用車として初めて横断中の自転車に対応させたり、街灯のない夜間の歩行者も検知できるようにするなどさらに進化し、より安心して運転できるようになったこともお伝えしておこう。

 加えて、ホンダ軽として初となるオートブレーキホールド機能が採用されたのもありがたい。

さすがは最新のホンダの軽自動車だけあって、ホンダセンシングもアップグレードしたものが搭載されているのは安心感につながる

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ノーマルのN-WGNとはちょっと違うテイストを見せるホンダアクセスの手掛けたN-WGN。相変わらずセンスのいいところを見せる

 思えば現行型のN-BOXが登場した時も、その完成度の高さには度肝を抜かれたものだが、新しいN-WGNがさらに上を行くのは充分に予想できたとはいえ、その上がり幅は想像をずっと上回るものだったことに驚かされた。

 見た目もよりキャッチーになったことで、おそらく初代のように埋没することもない。N-BOXとともに軽自動車界の風雲児となることに違いない。

ホンダN-WGN(FF)価格
【標準】
G     127万4400円
L     133万9200円
Lターボ  150万1200円

【カスタム】
G     151万2000円
L     158万7600円
Lターボ  166万3200円

※標準のGにはホンダセンシングレスの設定あり(7万200円安)、全グレードに4WDが設定され、13万680円高

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