トヨタが初代プリウスでハイブリッド車を世に送り出してそろそろ四半世紀。その進化は未だ立ち止まることはない。日本の最新の低燃費ランキングもチェックしつつ、トヨタハイブリッドシステムの何が凄いのかを検証する
36.0km/Lと国内最高の低燃費となるヤリスハイブリッド。高効率の新型エンジンと積極的なモーター走行を組み合わせ世界でも屈指の低燃費を達成。さらに走りにも磨きをかけている
ヤリスハイブリッドXのWLTCモード燃費は36.0km/Lと国産車NO.1。市街地モードは37.5km/L、郊外モードは40.2km/L、高速モードは33.4km/L。全てのモードでライバルを圧倒する
ノートe-POWER、FのWLTCモード猿臂は29.5km/L。市街地モードは29.9km/L、郊外モードは32.6km/L、高速モードは27.6km/L。e-POWERはモーター走行のみの為、走行感覚はほぼEVだ。今後高効率エンジン採用でTHS-Ⅱに肉薄するか?
フィットeHEVベーシックのWLTCモード燃費は29.4km/L。市街地モードは30.2km/L、郊外モードは32.4km/L、高速モードは27.4km/L。高速モードのみエンジン走行となる。その分高速モードの燃費は厳しいものがある
トヨタが次世代環境技術として開発、投入したのがTHS。世代を重ねるごとに改良が進み、登場から20年以上たった現在に至るまで燃費性能でこのシステムを凌駕するライバルは存在しない
ノートに搭載された第二世代のe-POWER。エンジンを発電専用とすることでTHSと比較するとシンプルなシステムだ。市街地や郊外モード燃費は優秀だが、常に発電を伴う高速走行では燃費が悪化する傾向がある
3代目フィットは車重を軽くし、燃費を伸ばすために燃費スペシャルのグレードのみ、アルミボンネットを装着(価格は3万8500円)し、燃料タンクも8L少ない32Lに変更。アクアのJC08モード35.4km/Lを上回る36.4km/Lを達成し、国内HV車の最高燃費と大々的に宣伝された
ここからは国産車低燃費ランキング。1位 ヤリスハイブリッド。ヤリスハイブリッドXのWLTCモード燃費は36.0km/Lと国産車NO.1。市街地モードは37.5km/L、郊外モードは40.2km/L、高速モードは33.4km/L
2位は新型アクア。燃費スペシャルの新型アクアB。WLTCモード燃費は35.8km/Lと、ヤリスHVの最高燃費36.0km/Lにわずか0.2km/L届かず。市街地モードが36.5km/L、郊外モードが39.5km/L、高速モードが33.5km/L
3位 プリウス。プリウスEのWLTCモード燃費は32.1km/L、市街地モードが29.9km/L、郊外モードが35.2km/L、高速モードが32.1km/L
4位 ヤリスクロスハイブリッドXのWLTCモード燃費は30.8km/L、市街地モードは31.4km/L、郊外モードが33.5km/L、高速モードが29.0km/L
5位 カローラスポーツハイブリッドG、XのWLTCモード燃費は30.0km/L、JC08モードは34.2km/L。WLTCモードはJC08モードの約87.7%ほど。ちなみにWLTCモードの市街地モードは29.4km/L、郊外モードは32.9km/L、高速モードは28.8km/L
6位 ノートe-POWER、FのWLTCモード猿臂は29.5km/L。市街地モードは29.9km/L、郊外モードは32.6km/L、高速モードは27.6km/L
7位 フィットeHEVベーシック(ハイブリッド)のWLTCモード燃費は29.4km/L。市街地モードは30.2km/L、郊外モードは32.4km/L、高速モードは27.4km/L
8位 29.0km/Lのカローラセダン&ツーリングのS、G-X。JC08モードは35.0km/L。WLTCモードはJC08モードの82.9%。WLTCモードの市街地モードは27.8km/L、郊外モードは32.2km/L、高速モードは27.7km/L
9位 インサイトLXのWLTCモード燃費は28.4km/L。市街地モードは25.8km/L、郊外モードは29.7km/L、高速モードは28.8km/L。FITと同一のe:HEVが搭載されるが、ボディとしては1クラス上のプラットフォーム
10位 カムリハイブリッドXのWLTCモード燃費は27.1km/L、市街地モードは22.9km/L、郊外モードは33.5km/L、高速モードは29.0km/L。Lサイズセダンでこの燃費を達成できることが驚異的だ