国内外で洪水被害が相次いでいるが、これも温室効果ガスによる地球の平均気温の上昇が原因と考えられている
地球の熱を宇宙へ放出されるのを遮断して生活しやすい温度に保つ役割を持つ温室効果ガス。しかし、温室効果ガスが増えすぎると熱がこもってしまう。これが地球温暖化と呼ばれる現象だ
NOxの排出量が多いのはディーゼルエンジン。オゾン層の破壊、酸性雨、光化学スモッグの原因となる
近年、有害物質としてクローズアップされているPM2.5も排気ガスに含まれている。粒子が細かいことから、人間の肺の奥深くまで届いて付着するため呼吸器や循環器系の疾患を引き起こすと言われている
アメリカのバイデン政権も、ゼロエミッションカーの新車販売に占める割合を、2030年に50%に引き上げる目標を発表。しかし、ガソリン車大国のアメリカが実行できるのかには疑問符がつく
ガソリン車がゼロになれば、給油という行為もゼロになるということ。脱炭素の動きは、日本経済にも大きな影響を与えることは必至だ
充電ステーションも少なさもEV普及を妨げる要因のひとつ。本気でEV化を進めるなら、ガソリンスタンド並みに充電スタンドが設置される必要がある
これまで、トヨタはピュアEVと言える量産車は、超小型BEVのC+pod(シーポッド)しか発売していなかった。そして、ついにbZ4Xを発表。発売は2022年6月の予定だ
EVの先駆けである日産・リーフ。ガソリンをまったく使用しないピュアEVだ。EV、もしくはFCVしか購入できない時代が目前に迫っている
トヨタ・ミライは、水素と酸素で発電し、モーターを駆動するFCV。CO2排出量はゼロだ。ただし、車両本体価格は710万円~805万円と、かなりの高額……。決してだけでも手の届くクルマとは言えない
ハイブリッドカーの代名詞であるプリウス。プラグインハイブリッドも販売されているが、いずれもCO2排出ゼロではない。現在はエコカーと分類されているが、今後は規制が厳しくなれば、HVもPHEVもエコカーからは外されることになるだろう
12月14日に開催されたトヨタの「バッテリーEV(BEV)戦略に関する説明会」では、合計16台ものBEVを披露。豊田章男社長がEV戦略に4兆円を投資し、30年にBEVの世界販売を350万台に、レクサスは35年までにすべてBEVに転換することを発表した
EVには、災害時に蓄電池として使用できるという、ガソリン車にはないプラスαのメリットがある。日産・リーフe+(62kWh)の場合、一世帯の電力なら約4日間はまかなえるとしている