複数のグリルやフロントフェンダーが大きく強調されたフロントまわりのデザインは、このクルマが「走りのクルマ」であることを強烈に主張している
センターピラーレスドアは約900㎜という開口幅を確保し、後席への乗り降りが容易に行える。安全のため、フロントドアを開けてからでないとリアドアが開かない構造となっている
厳しさを増す環境規制への対応が難しくなってきた2012年6月、RX-8は惜しまれながら生産終了となる。最後の特別仕様車として「スピリットR」が限定1000台で発売された
フロントに負けず劣らず、リアスタイルもオリジナリティ溢れるデザインを採用。トランクはあるもののセダンらしさを感じさせないクーペ風ルーフが採用されている
インパネまわりは、各機器の形状やレイアウトを人間工学的に定量化し、さらに実車走行による評価を加えてデザインされている
シートは疲労の原因や理想的なサポート性などを追求し、快適でしかもスポーツドライビングに対応した形状としている
エンジンルームは見栄えにもこだわり、ロータリーエンジンのパフォーマンスを象徴するエンジンカバーを設定したほか、各部品の設置高さや形状を揃えて配置している
ブレーキは効きはじめのコントロール性を維持することと、ペダルを踏み込むにつれて減速度が高まるような特性にこだわってチューニングされている。スポーツカーらしくサーキット走行を見据えたローター外径としている
サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン、リアに後マルチリンクを採用。理想的なジオメトリー変化によって、いかなる走行状況でも高い路面追従性を発揮し、優れたコントロール性と安定性を実現する
世界初のデュアルフューエルシステムの水素ロータリエンジンを搭載したRX-8ハイドロジェンREもラインアップ。国内リース販売用に開発した車両だが、ロータリーエンジンの可能性を見せつけた