北米とドイツのスバルが2020年6月に発表した、2台のスバル車に注目したい。
まず1台は、北米スバルが6月9日に発表した、クロストレック(日本名XV)の2021年モデル。
新デザインのフロントバンパーやフロントグリルなどエクステリアのデザインを変更するとともに、新グレードのスポーツを追加し、新たに2.5Lの水平対向4気筒エンジンを搭載した。
そしてもう1台は、6月8日、ドイツスバルが発表した、インプレッサスポーツのe-BOXER搭載モデルだ。これまでマイルドハイブリッドのe-BOXERはXV(海外名クロストレック)やフォレスターには用意されていたが、インプレッサには初搭載となる。
はたして、日本より先に海外で発表されたXVとインプレッサスポーツは、日本ではいつ発売されるのか?
文/ベストカーWeb
写真/SUBARU
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2020年10月、日本のXVもビッグマイナーチェンジで大幅変更
まず、北米スバルが発表したクロストレック(日本名XV)の2021年モデルから紹介していきたい。
エクステリアデザインは、フロントバンパーやフォグランプカバーおよびフォグランプインサートカバーのデザインを変更、グリルもメッキ部分が大きくなった。
FB型2.5L、水平対向4気筒エンジン(182hp/24.3kgm)が搭載されるのは「リミテッド」と、新しく追加される「スポーツ」というグレード。
ベースモデルとプレミアムにはFB20型2L、水平対向4気筒エンジン(152hp/20.5kgm)が搭載される。
そして、もう1つのグレード、ハイブリッドというグレードには、2L、水平対向4気筒ユニットに2つのモーターを組み合わせたPHVユニットを搭載している。
このPHVユニットは137hp/18.5kgmを発生するFA20型2L、水平対向4気筒に、118hp/20.6kgmを発生するモーターを組み合わせたもので、駆動方式はシンメトリカルAWD。
新たに追加されたスポーツというグレードは、エクステリアに専用のホイールアーチモールディング、ダークグレー仕上げのスポーツタイプ17インチアルミホイールを装備したほか、フロントグリル、ドアミラー、エンブレムはガンメタリックカラーとなる。
インテリアは、イエローのステッチが施されたシートには、Starexと呼ばれる軽量ウレタン素材が使われ、カーボンファイバーのインテリアトリムアクセントも装備される。メーターには、カラーLCDとイエローのメタリックフィニッシュトリムリングが備わる。
また、ヒルディセントコントロール付きの2モードの「X-MODE」をクロストレックシリーズで唯一搭載する。
X-MODEは、4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールすることで、悪路からのスムーズな脱出を実現するシステムだ。
雪道や砂利道など滑りやすい道を走行する時はSNOW/DIRT」モード、深雪やぬかるみといったタイヤが埋まるような道ではDEEP/SNOW/MUDモードを設定できる。
さて、気になるのは、この新型2.5Lエンジンが日本のXVに搭載されるのか、ということ。そのあたりをスバル関係者に直撃したが「日本仕様にはPHVを含め、2.5Lエンジンの導入予定はまったくありません」とのこと。実に残念だ。
ただし、2020年10月に行われる予定のビッグマイナーチェンジで、XVのエクステリアのデザイン変更が行われるとのことだ。スポーツという新グレードも設定される可能性が高い。
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