日産が新たなクロスオーバーモデル「キックス」を発表し、本日6月24日より予約を受注を開始する。
ロングセールスだった小型クロスオーバー「ジューク」の後を受け継ぐ新型車だが、実は、世界戦略車として、海外の他市場に投入済みのモデルである。
世界で実績を積み、磨かれた新型キックスの日本仕様は、どんなメニューなのだろうか?
文:大音安弘
写真:NISSAN
【画像ギャラリー】 新型キックスの内外装を全16枚で大公開!
■世界戦略車であるクロスオーバーを日本へ
日産自動車は、2020年6月24日新型クロスオーバー「キックス」を発表し、6月30日より発売する。価格は、275万9900~286万9900円となる。
「キックス」といえば、2008年に発売された三菱軽SUV「パジェロミニ」をベースとしたOEMモデルに授けられた名前だが、それとは綴りが異なる。
軽自動車が「KIXS(キックス)」だったのに対して、新型車は「KICKS(キックス)」なのだ。
新型車「キックス」は、日産の世界戦略車のひとつで、2016年8月のブラジルを皮切りに、世界各地に投入されている。
日本仕様は、その最新仕様である「e-POWER」搭載車で、2020年5月に、タイで発表されたばかり。日本仕様もタイで製造し、日本に供給される。
■SUVらしく若々しいスタイル
都市型クロスオーバーを意識したジュークと異なり、キックスは、やんちゃさを漂わせるSUVらしいスタイルに仕立てた。
全体的な雰囲気は、ミニエクストレイルを彷彿させるフォルムだが、小型車ということもあり、よりシャープなスタイリングに纏められる。
特にフロントマスクは、精悍かつワイドな「ダブルVモーショングリル」やシャープなLEDヘッドライトなどにより、アスリートの顔つきを連想させる躍動感あふれるフロントマスクに仕立てられている。
デザインのアクセントとして、Cピラーにブラックパネルを配することでルーフラインを強める「フローティングルーフ」を採用。ボディカラーも、モノトーン9色とツートーン4色の全13種類を用意し、選ぶ楽しさを提供。
イメージカラーである「プレミアムホライズンオレンジ」と「ピュアブラック」のツートーン仕様は、オレンジタンの内装と組み合わせとし、よりスポーティなキャラクターを強調する。
気になるボディサイズだが、全長4290mm×全幅1760mm×全高1610mmと、ジュークと比べ、ひとまわり大きくなっているが、全幅は5mm短縮。
さらに最小回転半径も、クラストップの5.1mを実現。これはジュークよりも優れており、狭い道の多い日本でも扱いやすいモデルであることが伺える。
■コンパクトでも室内は快適に!
カジュアルかつスポーティなデザインのインテリアは、オードドックスに纏められている。色はブラックが基本で、クロスと合皮のコンビシートを標準とし、疲れにくい「セログラビティシート」を採用。
また「ツートーンインテリアエディション」では、シートやダッシュボードのカラーリングがタンとブラックの組み合わせのお洒落な装いとする
キャビンの実用性も高く、開放感と視認性に優れた運転席を実現。さらに後席の快適性にも気を配り、ニールームが600mm、ヘッドルームも85mmを確保するなど、大人4人が快適に移動できる空間を提供する。
もちろん、SUVやファミリーカーで重視されるラゲッジルームも、クラストップの423Lを確保。標準時で、Mサイズ(675×452×250mm)のスーツケース4個の積載可能とした。
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