■妥協はなし! 悪路に挑む堅牢なフレームと4WD
新生ブロンコは、厳しい走行環境にも耐えるまったく新しい構造が与えられる。基本となるラダーフレームは、高強度スチール製。サスペンションは、フロントが独立懸架のダブルウィッシュボーン式、リヤがリジットの5リンク式となる。ダンパーには、ビルシュタイン製を採用するのもこだわり。さらにセミアクティブの油圧式スタビライザーも用意される。
タイヤも充実の品ぞろえで、30インチのオールシーズンタイプから35インチのマッドタイヤまで7種類も設定。悪路走破性を高める35インチタイヤは、全グレードで工場装着時に選択できるのも、如何なる仕様でも、優れたオフロード走破性を誇ることを伺わせる。
4WDシステムも2タイプを用意。2速の電子制御トランスファー付きパートタイム4WDが基本だが、高機能タイプの2速の電気機械式トランスファー付きのオートマチック4WDの選択もできる。こちらは走行状況に応じて駆動方式を自動的に切り替えてくれる。
徹底した基本設計と堅牢な走行システムによりクラス最高の11.6インチ(295mm)の最低地上高に加え、最大29度のランプアングルや最大37.2度のデパーチャーアングルを確保。最大渡河水深は、33.5インチ(851mm)というから驚かされる。
また、さまざまな使用環境を想定した前後のけん引フックや、ウィンチの装着が可能な頑丈なスチールバンパーを備えるだけでなく、フロアや燃料タンクを保護する鉄製シールドが用意されている。もちろん、さまざまなシーンで活用できる多彩なオプションが揃えられるのもブロンコの魅力だ。
■パワートレーンは2種類 どちらも次世代ターボユニットに
パワーユニットは、2種類。基本となる2.3Lの4気筒DOHCターボは、最高出力270ps、最大トルク420Nm(42.8kgm)を発揮。アップグレードエンジンおよび上級グレード用として、2.7LのV6DOHCツインターボエンジンも用意。こちらは、最高出力310ps、最大トルク542Nm(55.3kgm)を叩き出す。
トランスミッションは、10速ATに加え、2.3Lエンジン車のみ、7速MTの選択も可能。これはスーパーロー付きとなり、より困難な悪路で威力を発揮するものだ。
■用途に合わせて選べる! 充実のモデルラインナップ
グレード構成もかなり充実し、用途に合わせた選択が可能。エントリーの「BASE(ベース)」をはじめ、「BIG BEND(ビッグベンド)」、「BLACK DIAMOND(ブラックダイアモンド)」、「OUTER BANKS(アウターバングス)」、「BADLANDS(バッドランズ)」、「WILDTRAK(ワイルドトラック)」の6つのトリムに加え、発売記念特別仕様車「FIRST EDITION(ファーストエディション)」まで用意する。
これだけ揃うと、選ぶのにも相当苦労しそうだ。またボディカラーも多彩で、全部で11色を用意。そのなかには、「エリア51」と名付けられたミステリアスなグレーがあるのも面白い。
注目の価格は、エントリーの「BASE」で2ドアが$2万9995(約316万円)から、4ドアが$3万4695(366万円)からとなっている。ちなみに最もスタートプライスが高価な「FIRST EDITION」は、$5万9305(約626万円)! あれこれ欲張ると、途方もない金額となりそうなのは、ライバルと目されるランドローバー「ディフェンダー」と同様だ。
コメント
コメントの使い方