■EVとしても驚きの超未来的なコックピット
メルセデスベンツとして初となるコックピットデザインも見所のひとつ。それが「MUBXハイパーディスプレイ」だ。EQSとEQEに採用される新スクリーンなのだが、なんとダッシュボード全体にモニターが広がる大胆な構造となっている。
具体的には、メーターパネルを中心としたコックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席側の有機ELフロントディスプレイの3枚のモニターが内蔵され、ダッシュボード全体を一枚のガラスで覆うことで超ワイドなスクリーンに仕上げられている。
助手席側のモニターはもちろん、エンタメ機能が楽しめるようになっているが、運転席側をカメラによる監視するシステムを備えている。ドライバーが助手席側のモニターのほうを見ると、特定のコンテンツが表示された際にディスプレイを自動的に減光することで、見えなくすることで安全運転を妨げることがないように工夫されている。
■大容量バッテリーによる航続距離と給電機能が大きな武器に
充電システムは、高出力となる150kWの急速充電(CHAdeMO式)まで対応するが、EV専用プラットフォームの恩恵で、大容量バッテリーの搭載を可能としているのも大きな強み。
搭載されるリチウムイオン電池の容量は「EQS」が107.8kWh、「EQE」が90.6kWhを搭載している。これにより最も航続距離が長いEQS450+は、700km(WLTC)にも達する。逆に、EQEの高性能仕様車である「EQE 53 4MATIC+」の航続距離が最も短くなるが、それでも526km(WLTC)とロングドライブも充電なしで往復できる性能を備えている。
さらに、大きな強みとなるのが、日本仕様車だけの特別装備となる外部給電機能だ。これにより「EQS」と「EQE」を動く蓄電池として活用することができ、日常では家庭の太陽光発電システムの余剰電力の貯蔵に。そして、災害時などの予備電源として活用することもできる。
■注目のパフォーマンスは!?
ラインナップは、それぞれ2タイプを設定。「EQS」は標準車となる「EQS 450+」と高性能仕様の「メルセデスAMG EQS 53 4MATIC+」。「EQE」が標準車となる「EQE 350+」と高性能仕様の「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+」となる。
標準車のEQS 450+は、1モーターの後輪駆動車で、最高出力245kW/最大トルク565Nmを発生。メルセデスAMG EQS 53 4MATIC+は、4MATICの名が示すように、2モーターの4WDとなり、前輪側が最高出力174kW/最大トルク346Nm、後輪側が最高出力310kW/最大トルク609Nmと強烈。システム全体では484kW/950Nm、RACE START機能使用時は560kW/1020Nmまで強化。
EQEは少しスペックが落ち着くが、それでも驚異的なスペックを備える。標準車のEQE 350+は、1モーターの後輪駆動車で、最高出力215kW/最大トルク565Nmを発揮。高性能なメルセデスAMG EQE 53 4MATIC+は、2モーターの4WDとなり、システム最高出力が460kW/最大トルク950Nmを発揮。RACE START機能使用時は560kW/1000Nmまで向上される。
販売については、EQS 450+からとなり、ほかのモデルは予約注目を受け付ける。第2ステージへと歩みを進めたメルセデスベンツEVが、いかなる快適さと刺激的な走りを提供してくれるのか、注目だ。
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