【いつでも自動は大間違い!?】オートライト なぜ義務化?? 「うっかり無灯火」に要注意!!

オートライトの普及状況は?

写真は新型フォルクスワーゲン ゴルフのもの。欧州車は、ライトのオフスイッチがなく、手動で消灯できない車種も多いため、「ライトの切り方がわからない」と戸惑うユーザーも

 まず、輸入車に関しては、欧州車では2011年からオートライトが義務化となっており、日本で販売される新車の欧州車は、ほぼ100%オートライトが付いていると考えていいだろう。

 日本では少数派となるアメリカ車も、各車の装備内容を見るとオートライトは8割程度のモデル(というよりグレード)に標準装備されている。

 日本車に関しても、ざっくり言えばハロゲンライト以外のHIDヘッドライトやLEDヘッドライトが付く新車であれば、ほぼオートライトが装備されている。

 コストダウンが進んだこともあり、軽自動車でもLEDヘッドライトは当たり前のものになっており、日本車の新車にHIDヘッドライトやLEDヘッドライトが付く割合は、新車ではかなり高いと思われる。

 このあたりを踏まえると、日本で買える乗用車の新車のオートライト装着率は現状でも相当高いと考えていいだろう。

オートライト義務化の注意点「自動でも自分で確認」を!

統計上、「薄暮」の時間帯は特に事故が多いが、自車のライト点灯状況を把握し、周囲の車両にテールランプなどで存在を知らせることは事故抑止の観点からも非常に重要だ

 新車に限ったこととはいえ、オートライト義務化により無灯火での走行が格段に減少することは大いに歓迎したいことである。

 その反面でオートライト義務化による注意点もいくつか浮かぶ。具体的なものとしては以下の2つだ。

・義務化後にオートライト付の車を買ったユーザーが、レンタカーなど非オートライト車を運転する際、うっかりオートライト付と思い込んでしまい、無灯火で走ってしまうという懸念

・オートライトといっても、昼間の霧や豪雨、雪といった悪天候時に主に自車の存在をアピールするためのライトオンまでは対応してくれないものがほとんど。そのため「オートライトは昼間の悪天候には基本的に対応してくれない」という認識や啓蒙が必要なこと

◆  ◆  ◆

 自動車の運転は、いろいろな意味で「今どのような状況になっているか」を、きちんと把握する必要がある行為だ。

 それを踏まえると、オートライトの義務化を機会に、メーター内などの表示やウインカーレバーと一緒に付くライトスイッチにバックライトを入れるなどして、「どの灯火が付いているか」のアナンウンスも徹底するべきなのではないかと思う。

 また、オートライトが義務化されてもすべての車両がオートライトになるということは現実的には考えられない。

 早めのライトオンや悪天候時にしか使ってはいけないバックフォグなど、オートライトの義務化を機会に灯火類の適切な点灯も改めて確認してほしいところだ。

 なお、今回のタイミングでのオートライト義務化は、軽トラックやハイエースバンといった小型商用車は対象外。

 11人乗り以上で2ナンバーが付くバス(14人乗りのハイエースコミューターやキャラバンマイクロバスも含む)、総重量3.5トンを超える商用車は、新型車が2021年4月、継続生産車の場合2023年10月からオートライトが義務化される。

【画像ギャラリー】LED化やオートハイビーム…ヘッドライトの進化を写真で見る

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