ヤリスクロス RAV4 PHV… 性能を考えたら超バーゲン価格の新型国産車 5選

プラグインハイブリッドSUV:トヨタRAV4・PHEV

価格:469万~539万円

システム出力306馬力をマークするRAV4 PHVの動力性能は圧巻のひと言。スポーツカーをもカモることができるポテンシャルを持っている
システム出力306馬力をマークするRAV4 PHVの動力性能は圧巻のひと言。スポーツカーをもカモることができるポテンシャルを持っている

 RAV4には直列4気筒2L、2.5Lハイブリッドに加えて、2.5LのPHV(プラグインハイブリッド)も用意される。

 PHVはハイブリッドに充電機能を加えただけでなく、フロントモーターを北米で販売されるハイランダーハイブリッドと同じ仕様に強化した。

 そのためにフロントモーターの最高出力は182馬力、最大トルクは27.5kgmになり、ハイブリッドの1.3~1.5倍だ。エンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力も、RAV4ハイブリッドは222馬力、PHVでは306馬力に高まり、動力性能にも余裕が生まれた。

RAV4 PHVはフロントに専用グリルが与えられているが、リアはメッキパーツが随所にあしらわれているものの大きな違いはない
RAV4 PHVはフロントに専用グリルが与えられているが、リアはメッキパーツが随所にあしらわれているものの大きな違いはない

 PHVに搭載されるリチウムイオン電池の総電力量は18.1kWhだから、プラグインハイブリッドでは容量が大きい。

 WLTCモードでは、1回の充電で95kmを走行できる。アウトランダーPHEVのリチウムイオン電池は13.8kWhで、1回の充電で走れる距離はWLTCモードで57.6kmだから、RAV4・PHVは高性能だ。

 RAV4・PHV・Gの価格は469万円になる。モーターの駆動力を高め、大容量のリチウムイオン電池を搭載しながら、アウトランダーPHEVのGプラスパッケージ(458万2600円)と同程度に抑えた。

 RAV4ハイブリッドGとの価格差は約66万円だ。PHVでは経済産業省による補助金の交付も受けられ、その金額は2020年度実績ではあるが22万円になる。

 従ってRAV4ハイブリッドに実質44万円を上乗せすると、充電機能を備えたパワフルなPHVに上級化できる。

 グレード選びは、Gに安全装備をオプションで加える方法が割安だが、助手席のパワーシートなどが欲しいなら499万円のG・Zを選ぶ。

モードを切り替えることで、スポーティにもエコにも走ることができる。走破性に関しても重量増はしているが、ノーマルのRAV4同等の性能を持つのも魅力
モードを切り替えることで、スポーティにもエコにも走ることができる。走破性に関しても重量増はしているが、ノーマルのRAV4同等の性能を持つのも魅力

3列シートSUV:マツダCX-8

価格:294万8000~467万600円

日本で販売するマツダのSUVのフラッグシップがCX-8だ。ボディサイズは全長4900×全幅1840×全高1730mmでCX-5よりも355mmロング
日本で販売するマツダのSUVのフラッグシップがCX-8だ。ボディサイズは全長4900×全幅1840×全高1730mmでCX-5よりも355mmロング

 3列シート車は、ミニバンだけでなくSUVにも用意される。その中で3列目が最も快適な車種はCX-8だ。全長が4900mm、ホイールベースも2930mmと長く、足元空間を十分に確保した。

 床を平らに仕上げたミニバンではないから、3列目に大人が座ると、膝が持ち上がって腰は落ち込む。着座姿勢は窮屈だが、コンパクトミニバンのフリードと同等の居住性を確保した。インパネなど内装の質も高く、Lサイズミニバンとしての満足感も味わえる。

 価格は2.5Lノーマルエンジンを搭載する25Sプロアクティブが340万6700円だ。ライバル車のCR-Vは、3列シートを装着したEXが355万6300円になる。装備に違いが見られるが、CR-VはLサイズSUVとして質感が低い。

 例えばインパネに施されたステッチ(縫い目)は、コンパクトSUVのヴェゼルが本物の糸を使うのに、CR-Vは模造だ。ユーザーの満足度を考慮すると、CX-8の買い得感が強い。

マツダ車らしい上質なインテリアが魅力的。CX-8は全モデル3列シートとなり、6人乗りと7人乗りを設定。写真は6人乗り仕様
マツダ車らしい上質なインテリアが魅力的。CX-8は全モデル3列シートとなり、6人乗りと7人乗りを設定。写真は6人乗り仕様

 グレードは予算に余裕があるなら、クリーンディーゼルターボを搭載するXDプロアクティブがベストだ。価格は382万8000円に高まるが、最大トルクは4.5Lのガソリンエンジンと同等で、WLTCモード燃費も15.8km/Lと優れている。

 軽油は価格が安いので、燃料代は1.5LガソリンのコンパクトSUV並みに抑えられる。さらにクリーンディーゼルは、購入時に納める環境性能割と自動車重量税も非課税だ。

 逆に2.5Lガソリンターボは、ガソリンエンジンなのに高回転域の吹き上がりが鈍く、運転感覚はディーゼルに近い。選ぶ価値が乏しく、価格も割高になる。購入時の税額も高い。

ロングボディ化に合わせてホイールベースはCX-5よりも230mm延長されている。安全装備も充実し、走りのスタビリティも高い
ロングボディ化に合わせてホイールベースはCX-5よりも230mm延長されている。安全装備も充実し、走りのスタビリティも高い

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