レクサスLC500にGT-Rも!! 日本の現役超高性能パトカー 6選

日産スカイラインGT-R(R34)

 1999年度から2001年度にかけて県費で合計5台が導入された。グレードはVスペックや後期型VスペックIIなどが存在した。

 初期に導入されたものは県警本部のPRセンターに展示されており、また現在でも数台が生き残っているが、イベントでの活躍が主だ。

 ベースグレードはスカイラインGT-R Vスペックで価格は約560万円。総排気量は2568cc、最高出力は280PS/6800rpm、最大トルクが392.3Nm/4400rpm、トランスミッションは6速MT、駆動方式はフルタイム4WDとなっている。

 現役当時は幹線道路や高速道路に出動して取締り活動に従事していた。また、1台だけ覆面仕様がおり、高速道路上の撃墜王として有名だった様子。

スカイラインの名の付く最後のGT-R(R34)は現役20年選手。1日でも長く現役生活を続行してもらいたい
スカイラインの名の付く最後のGT-R(R34)は現役20年選手。1日でも長く現役生活を続行してもらいたい

日産フェアレディZ(Z34)

 2016年4月、警視庁に都費で3台が導入された。いずれもニスモバージョンで目を引く意匠となっている。

 ベースグレードはAT仕様のニスモで価格は約574万円。これに警察車両への架装費用が上乗せされる。

 総排気量は3696cc、最高出力が355PS/7400rpm、最大トルクが 374Nm/5200rpm、トランスミッションは7速ATとなっている。

 2016年度には1台、都費で追加配備されたが、こちらはニスモではない通常グレードのタイプとなっている。

 これらの車両は普段から運用されており、昼夜を問わず幹線道路や高速道路での取締りにあたっているほか、イベントでも積極的に活用されている。

 ちなみに、フェアレディZニスモ導入前はマツダRX-8が活躍していた。現在ではすべて引退し、そのうちの一台は警察博物館の入り口に展示されている。

白/黒のパトカーカラーが非常にシックリとくるフェアレディZ(Z34)。パトカー化されて改めて美しいクルマだと再認識
白/黒のパトカーカラーが非常にシックリとくるフェアレディZ(Z34)。パトカー化されて改めて美しいクルマだと再認識

ホンダNSX(初代)

 1999年度にホンダより栃木県警に寄贈された。グレードはNSXのMTと推測される。ベースグレードの価格は約970万で、排気量は2977cc、最高出力が280PS/6800rpm、最大トルク294.2Nm/5400rpm、トランスミッションは6速MTだ。

 1992年にも初代NSXがメーカーより同県警に寄贈されたが、当時の車両は事故で廃車となったようだ。現役の車両はイベントで主に活動している。

写真は1992年にホンダから寄贈された初代NSXの前期モデルのパトカー。今となってはリトラクタブルヘッドランプが懐かしい
写真は1992年にホンダから寄贈された初代NSXの前期モデルのパトカー。今となってはリトラクタブルヘッドランプが懐かしい

スバルインプレッサWRX STi(GDB)

今では法規の関係で装着することができなくなったバグガードは、フロントマスクに虫などが付着するのを防止するためのもの
今では法規の関係で装着することができなくなったバグガードは、フロントマスクに虫などが付着するのを防止するためのもの

 2003年度と2004年度に国費で一部の県の高速隊に配備された同車。10台程度の配備が確認された。

 1台あたりの価格は警察車両への架装込みで約340万円前後だ。

 グレードはWRX STiで排気量は1944cc、最高出力が280PS/6000rpm、最大トルクは394Nm/4400rpm、トランスミッションは6MTでフルタイム4WDだ。

 国費で配備された車両なので、積極的に取締りに運用する姿が見られた。バグガードと呼ばれる透明の板がボンネット上に備わり、高速走行時にフロントガラスに付着する虫からガラスを守る板が付いていた。

 現在この装備は法律の関係で装備することができなくなったので、もう見られないシロモノだ。

 晩年はバグガードを撤去して交通機動隊に移籍した車両や、イベント用で現在でも運用されている県も存在する。

架装込みで当時約340万円というのは超お値打ちグルマ。涙目のインプレッサWRX STIは日本の高速道路で恐れられた
架装込みで当時約340万円というのは超お値打ちグルマ。涙目のインプレッサWRX STIは日本の高速道路で恐れられた

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