1978年の発売以来、42年にわたり愛され続けてきたヤマハSR400。このロングセラーモデルが2021年型をもってついに生産終了との情報を入手! 国内の二輪市場に大きなインパクを与えそうだ。
「走る伝説」とも言えるSRの生産終了は、ちょっと特殊な日本の二輪車市場も大きな要因。名車が消えゆく背景についても解説する。
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文/市本行平、写真/YAMAHA、協力/二輪車新聞社
2021年型はSR400ファイナルエディションとして発売か!?
ヤマハのロングセラー・SR400が生産終了になる模様だ。「ついにこの時が来てしまったか!」と残念に思うライダーも少なくないだろう。
42年の長きにわたり、ほとんど姿を変えずに発売されてきたSR400は、バイクの原型ともいえるシンプルなスタイル。バイクらしさに惚れて指名買いするライダーも多い。人気モデルの生産終了にあたっては、別れを惜しむ声がかなり大きなものになりそうだ。
とは言っても、今すぐあわてて買いに走らなくても大丈夫。SR400はもうしばらく新車で買うことができそうだ。2018年発表の現行型で終了と見る向きもあったが、2021年型がスタンバイしており、これが最終型になる模様。
ネーミングはそのものズバリ「SR400ファイナルエディション」となり、有終の美を飾るにふさわしい特別カラーやエンブレムなどの装備が用意されるだろう。また、なるべく多くのライダーが購入できるよう生産台数が調整されると見て間違いない。
キックペダルを踏み下ろして、エンジンをかける。この行為、かつてはライダーにとって大事な「儀式」だった。だが今や、キック始動の公道用スポーツバイクはSR400のみ。空冷ビッグシングルエンジンも唯一無二の存在になってしまった。もはや孤高の独自性こそが、SR400の魅力。
全国各地でオーナーミーティングが開催されたり、カスタムショップが競い合うようにオリジナルスタイルを提案するなど、SRはひとつのジャンルとして国内に定着している。これほどのモデルがなぜ生産終了になってしまうのだろうか?
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