趣味バイクとしてのニーズに応え、走りや装備に磨き!
2018年に60周年とともに世界生産累計1億台を達成したスーパーカブシリーズは、当初は最新鋭のコミューター、つまり生活の足として受け入れられたもの。
その売れ行きは凄まじく、1958年8月から月産3万台という従来の10倍にあたる生産を埼玉県和光工場でスタートさせたが、その後も大量のバックオーダーを抱え、1960年にはカブ専用の工場(後の鈴鹿製作所)が急きょ建設されたほどだった。
ところが現在は、昭和テイストの外観や装備で趣味のバイクとしてスーパーカブシリーズは人気となっている。こうしたユーザーの趣向の変化を受けて2013年にクロスカブ110がデビュー。2018年にはシリーズ最大排気量のスーパーカブC125、2020年にはCT125ハンターカブと趣味=ファン領域のカブシリーズが拡充され、いずれもヒットモデルとなっている。
このカブブーム下で、本来の生活=コミューター領域と趣味=ファン領域でどっち付かずだったスーパーカブ110も装備のアップグレードで趣味領域へ舵を切るだろう。足まわりの進化で走りはスポーティになるはずで、ツーリングがより快適に楽しくなるはずだ。
また、これまでに採用されてこなかったギアポジション表示や時計がメーターに表示されるという情報もあり、かなりスーパーカブC125に近づくコンセプトになりそうだ。
50cc版のスーパーカブはどうなる?
初代モデルから直系のスーパーカブと言えばやはり50cc。こちらも2022年モデルが用意される模様だが、110ccの原付2種版とは異なり、大幅なモデルチェンジは見られないかも知れない。
というのも、令和2年排出ガス規制への対応が原付2種は2022年11月がリミットなのに対し、50ccの原付1種は2025年11月までとリミットが延長されているからだ。また、2021年10月がリミットだった2輪用ABS義務化についても50ccは免除されているため、今回の110cc版のようにモデルチェンジする必要がないのだ。
さらに、原付1種カテゴリーの出荷実績においても、2018年以降、スーパーカブシリーズは急激に台数を落としており、このまま推移すると電動モデルに取って代わられる可能性もあるだろう。
2023年には、ホンダは一般向けの電動コミューターを発売するという噂もあり、もしかするとそれはEVカブになる!?
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