■車間距離をキチンと取って先読み運転
車間距離をキチンととって走ることも燃費を悪化させないコツだ。車間距離が短いのは、自然渋滞が発生するメカニズムの一つでもあるが、前走車の加減速に対しシビアに反応しなくてはならなくなり、小刻みな加減速が要求されることになる。JAFによれば、車間距離が短いことによって市街地で2%、郊外では6%も燃費が悪化した、というデータもある。
なるべく一定速で巡航し、前走車の一時的な減速はアクセルを戻して車間距離が縮まる程度で吸収できれば、ブレーキによって減速して再び加速するという無駄を省ける。これは渋滞を吸収する運転でもあるが、燃費の良い(なおかつブレーキパッドを長持ちさせる)運転でもあるのだ。
ただし空け過ぎると、後続ドライバーがイライラしてあおり運転を誘発することになるので、ほどほどにすることだ。目安は距離ではなく、通過時間で測るといい。電柱や路面の継ぎ目など目印をつけて、前走車が通過して2秒~3秒後に自車が到達する程度の間隔が、安全面からもちょうどいい車間距離だ。
ふんわりアクセルという表現もある。これは発進時にいきなりアクセルを大きく踏み込まず、ジワリと踏み込む操作のことだ。クリープでタイヤが一転がりしてからジワッとアクセルを踏み、低速ギアでの加速を少なくして早めにシフトアップさせる。
スタート時はふんわりアクセルを5秒で20km/hに到達するのが目安。ただしゆっくり加速しすぎるのは、道路環境によっては燃費を悪化させる。
次の停止を見込んで、早めに加速を終えて巡航に入る、そして減速時には早くアクセルを戻すのが、街でも郊外でも好燃費を引き出すコツだ。
一定速度で走行していても、最新車のコンピュータ制御ではわずかな踏み込みで燃料噴射量が変わってくるのでアクセルの踏み込みを一定にすることも省燃費運転につながる。
■減速時は早めにアクセルを戻しエンジンブレーキを使う
数十m先など遠くの信号が赤になっているのを見たり、一時停止の標識を見たら、早めにアクセルから足を離してエンジンブレーキを使って減速しよう。
エンジンブレーキは燃料カットされるので、燃費運転にもつながるからだ。坂道の下りでも積極的に使うとよい。
ちなみに1日に25回、50m早くアクセルオフにし、1ヵ月30日運転した場合、1年間で450km分のガソリンが節約できる。燃費がリッター15kmとすると30L分、金額にすると年間4800円(リッター160円換算)節約できることになる。
■無意識のうちにやっている運転動作を改めよう
みなさんは普段、一般道でどんな運転をしているだろうか? 都内で平日の幹線道路を走っていると、よくみかけるのがせっかち運転。
渋滞の始まるのが見えるのにアクセルを踏んだり、目の前の信号が青になっても走り出しても、その先の信号が赤でも加速し続ける。つまり、ブレーキをかけるのがわかっていても、せっかちなのか、車間を開けないように走り、直前でブレーキをかける人が多い。
流れから少し早くせっかちな運転で走っていて、追い抜いたクルマから数十秒しか離れず、信号待ちで追いつかれていたという状況もたまに見る。
50m以上先の状況を見て、渋滞が始まっていたり、赤信号の場合、後続車がいなかった場合は加速をやめて速度を徐々に落とす。後続車がいた場合は速度を落とすと迷惑にもなるため、徐々にスピードを落とし、アクセルはなるべく踏まないようにしよう。
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