熱しやすく冷めやすい。そんな我々、日本人。当然、ブームや流行り物に弱く、たくさんの物が一気に盛り上がり、そして廃れていった。
そんな過去にブームとなったもの、今、買うといくらなのか、検証してみようというのが本企画。
クルマの場合は中古車価格を、クルマ以外の製品で、現在入手できないものはネットオークションでのおおよその価格を紹介しよう。
「えっ? アレがいま、こんな値段で買えるの?」というものがあったら、躊躇せず購入してはいかが?
文/ベストカー編集部、中古車価格調査・萩原文博
写真/ベストカー編集部、バンダイ、タカラトミー、Adobe Stock
初出/ベストカー2018年12月10日号
■ブーム1/1980年代後半「シーマ現象」

1987年の東京モーターショーに出展された後、1988年1月に販売開始。VG30DET型V6、3Lターボエンジンは255㎰を発生し、リアを沈めながら加速する姿は、世のオジサン世代を虜にした。流麗なデザインのモチーフは鎌倉の大仏
■ブームの概要
1980年代半ばからのユーザーの高級志向の高まりを受け、1988年に日産がセド・グロの上級モデルとして販売を開始したのが初代シーマ。搭載エンジンは全車V6の3Lで、200㎰発生のNAもあったが、255㎰を発生するターボもあった。
発売開始後1年で3万6000台以上を販売し、4年のモデルライフにおける通算販売台数は13万台弱。その人気に「シーマ現象」という言葉も生まれた。
■今の値段
最終モデルでも27年落ちとなるが、高いものは100万円超え、150万円超えのものもあるようだ。
■ブーム2/1960年代前半「ダッコちゃん人形」
■ブームの概要
輪っか状になった両手足を持つ、空気で膨らませる人形で、当時の若い女性が腕にぶら下げて街を闊歩した。発売開始から半年で240万個が販売される大ヒット商品となったが、ブーム自体は約1年で沈静化。
だが、その後も何回か復刻版が販売され、2001年には「だっこちゃん21」が登場。2015年には永谷園が力士、遠藤関をモデルとした、だっこちゃんプレゼント企画を展開した。
■今の値段
ネットオークションでは当時物が3000~5000円程度で流通している。
■ブーム3/1980年代中頃「エリマキトカゲ」

全長60~90㎝。主に樹上で生息するが地上に降り、驚くことがあった時は後脚で2足走行する。頸部にあるエリ状の皮膚飾りは威嚇の際に拡げる。日本では飼育下繁殖個体が流通しているが、飼育には大型のケージが必要。コオロギなどをエサとして与える。エサ代は月に2万円程度必要
■ブームの概要
1984年の三菱ミラージュのCMにて、特徴であるエリ状の皮膚を拡げて2本脚で走る姿が話題となり、大流行となった。
どれだけの大流行だったかというと、故・かまやつひろし氏が「音頭エリマキトカゲの真実」というレコードを出したといえば、わかってもらえるだろうか。ちなみにビートきよし氏も出してたらしい。
■今の値段
今でも爬虫類専門店などで購入可能で、価格は1万~2万円。ただ飼育難度は低くないので、そこは注意が必要。
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