現役ながら進化が止まった日産車も
今の日産車の売れ筋は、ノート、セレナ、デイズ&同ルークス程度だ。キューブ/マーチ/エルグランドには緊急自動ブレーキも装着されず(エルグランドは3.5Lのみに用意するが歩行者を検知できない)、ゴーン体制下で残された基幹車種なのに放置されている。
キューブは売れ筋カテゴリーとなる背の高いコンパクトカーだから、フルモデルチェンジを行う価値がある。それが無理なら、緊急自動ブレーキの採用など、大幅な改良を施すべきだ。
マーチは現行型になって内外装の質を下げた。走行性能や乗り心地にも不満が伴い、緊急自動ブレーキは非装着だ。欧州で売られるマイクラの国内導入も考えたい。あるいはルノー・トゥインゴをマーチとして販売しても良い。国内市場にコストを費やせないなら、相応の方法を見つけて活性化させるべきだ。
今はセキュリティも厳しく、販売店では昔のような訪問販売ができない。インターネットの普及でユーザーは情報を得やすく、販売店と接触する機会が減った。日産のユーザーが車を買うまでに販売店へ出向いた回数は、平均で1.7回というデータもある。
そうなると新型車を投入しない限り、顧客の来店を促すのは難しい。来店してもらえれば、顧客との接点が生まれ、新型車がニーズに合わなくても別の車種が売れる場合も多い。
新型車の発売には、さまざまな相乗効果があり、市場を活性化させる。逆に何もしないと、売れ行きは下がる一方だ。
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