■行方不明となっていたが発見され、これから徹底的にレストアされる

サバンナRX-7(SA22C)をベースにIMSA GTXレギュレーションで製作された

当時はバーストを含めてタイヤトラブルが頻出。試行錯誤の日々が続いた
目の前にある個体は当時の83号車だという。ル・マン24時間を経験したのちに帰国し、WECや富士1000㎞などに参戦したものの、その後は行方不明となっていた。
それを縁あって、カーボン製ボディパーツを自社で設計生産するプロコンポジットが手に入れた。彼らはまるで当時のマツダスピードのように、自社技術を世界へ羽ばたかせようと邁進している。
代表の伊東正人氏は事あるたびに「やるからには最高峰から攻める」という。その言葉どおり、ランボルギーニのボディパーツを開発し、スーパートロフェオなどレース活動も続ける。
そうした意味で、最高峰から攻めて実際に結果を残した254には深く共感するのだろう。経年劣化で朽ち果てた箇所を徹底的にレストアして蘇らせたいと意気込む。
完調を取り戻してふたたび往年のロータリーサウンドを世に轟かせる時が楽しみだ。まるで日本人技術者が誇りに思えるような、甘美なサウンドが響くに違いない。
コメント
コメントの使い方