新車価格が高くなっているいま、スポーツモデルも同様に手軽な存在ではなくなってきているが、中古車であれば手に届きやすいモデルが出てくるようになった。
そのなかでも今オススメの中古国産スポーツはどれなのか? 現行モデルの中古スポーツをチェック!
※本稿は2019年4月のものです。流通台数の★の数は、100台以下=★、100~200台=★★、200~300台=★★★、300~500台=★★★★、500台以上=★★★★★
文:萩原文博/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年5月26日号
■大量にある未使用車を狙え! スズキ スイフトスポーツ(2017年9月~)
●オススメ&購入ポイント
4代目となる現行型スズキスイフトスポーツは2017年9月に登場。最高出力140psを発生する1.4Lターボエンジンを搭載し、ボディも3ナンバーサイズに拡大され熱い走りに磨きを掛けた。
販売開始から、まだ1年半しか経過していないが、すでに中古車の流通台数は150台を突破した。中古車の平均価格は176万円で、この3カ月の間ほぼ横這いといえる動きとなっている。
流通台数が増えているのに、相場が横這いというのは、走行距離の少ない物件が増えているということが考えられる。
現行型スイフトスポーツは標準モデルとセーフティパッケージ装着車がほぼ半々。中古車相場はあまり変わらないので、パッケージ装着車を積極的に狙いたい。
MT車の比率は74.6%と非常に高く、走行距離の少ない未使用車も200万円以下で手に入る。
●中古車相場:129万~228万円(新車時価格:183万6000~205万9560円)
●流通度:★★☆☆☆
●オススメ度:★★★★★
※中古相場はサスチューニングモデルの価格を含む。
■一世代で豊富な流通台数を誇る トヨタ86 & 86と比べると走行距離が少ない スバルBRZ(2012年3月・4月~)
●オススメ&購入ポイント
トヨタ86/スバルBRZはトヨタとスバルが共同開発したFRのスポーツカーで、2012年2月に発表された。
デビュー当初はほぼ同じグレード構成だったが、現在86はスポーツブランド「GR」が手掛けたコンプリートモデル、またBRZはワークスブランド「STI」と共同開発したSTIスポーツをカタログモデルとするなど、ラインナップが異なる。
まず、トヨタ86の中古車事情を見てみると、流通台数は一世代しかないが、約860台と豊富な流通台数を誇る。平均価格は需要期の3月中旬まで192万円をキープしていたが、その後値落ちに転じて、現在は188万円まで下がっている。
中古車の最多グレードは2.0GTで約57.5%。ミッションはMTが55%で若干ATを上回っている。すでに100万円を切る物件もあるが、走行距離などを考えると130万円くらいからが狙い目だ。
一方、スバルBRZの平均価格は181万円で、3カ月で10万円という大幅な値落ち。最多グレードは2.0Sで、約63%。86と比べると100万円以下の物件は少なく、全体的に走行距離は少なめだ。
86
●中古車相場:95.9万~745.2万円(新車時価格:262万332~496万8000円)
●流通度:★★★★★
●オススメ度:★★★★☆
※中古車相場はGRMNモデルの価格も含む
BRZ
●中古車相場98万~328万円(新車時価格:243万~359万1000円)
●流通度:★★★☆☆
●オススメ度:★★★☆☆
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