マツダのミドルセダン&ステーションワゴン、マツダ6が今春で販売を終了することが一部報道で明らかになった。クリーンディーゼルを搭載する貴重なミドルセダン&ワゴンが姿を消すことになるのは……実に惜しい。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカー編集部、マツダ
【画像ギャラリー】貴重なマツダのミドルサルーン&ステーションワゴン「マツダ6」が今春に販売終了へ(18枚)画像ギャラリー■防府工場での生産も終了へ
マツダ広報部にさっそく真偽のほどを確認してみたのだが、「個別の車種の国内販売計画に関しましては正式にアナウンスしておりません」と型どおりの見解を示すにとどまったのだが、どうも販売店サイドからユーザーに告知されたようだ。
ちなみにマツダ公式サイトによれば、2024年1月12日現在、マツダ6は全グレードが1カ月~1カ月半で工場から出荷されるという。現在、山口県のマツダ防府工場で生産されるマツダ6だが、生産も終了することになる。
2023年の年間販売台数はセダンが1404台、ワゴンが1027台と低迷しており、モデル末期であることに加え、カテゴリーが人気薄となっていることも影響している。年間販売台数で2万台を超えているSUVのCX-5やCX-60などに比べて販売的には厳しい状況となっていたのは事実。
■初代には4WDターボセダンも設定!
前身のアテンザ時代からマツダのフラッグシップモデルとして誕生したマツダ6は、3ナンバー専用ボディを与えられた初代モデルが2002年に登場。従来までのカペラの後継モデルとしてセダン、ワゴン、5ドアハッチバックモデルのスポーツという3種類のボディを設定。
モデル途中の2005年6月にはセダンに最高出力272ps/最大トルク38.7kgmを発揮する直噴の直4、2.3LのDISIターボを搭載するマツダスピードアテンザも追加設定された。
この初代モデルは当時のマツダブランドのキャッチフレーズである「Zoom-Zoom」を最初に採用した車種。初代アテンザの主査を担当したのは、のちにマツダ代表取締役会長に就任することになる金井誠太氏だった。
2008年には2代目にフルモデルチェンジ。初代に引き続きセダンとワゴン、5ドアハッチバックのスポーツを設定。2010年8月時点で先代モデルから世界生産累計200万台を突破していた。
現行3代目アテンザは2012年に登場し、フルSKYACTIVテクノロジーを搭載したマツダ第6世代商品群として初代CX-5に続いて市場に投入された。ボディ形状はセダンとワゴンのみとなり、先代までの5ドアハッチバックモデルは設定されなかった。
魂動デザインを取り入れたコンセプトモデルの「靭」(しなり)のデザインテーマを受け継ぎ、2011年の東京モーターショーで公開されたセダンのコンセプトカー、「雄」(たけり)を市販化したもの。
コメント
コメントの使い方00年代と2010年代のMAZDAのスポーティーイメージを牽引したのは、ロードスターではなくこの6(アテンザ)でした
フラッグシップでありながら走りもMAZDAいち良かった
それが、13年もFMC無し、そのまま終焉なんて。とても悲しい
2010年代前半、抜けてました。RX-8と共にMAZDAにとっては本当にお世話になったイメージリーダーでした
お疲れ様でした。長くMAZDAのフラッグシップでしたが、15年もの長い間FMC無しで放置され可哀想な車種でした
1840幅に5m近い大柄な車でしたが、そのサイズを生かしたスタイルが好きです。また、貴重なワゴンボディがあるのも好きな所
後継はFRとなる計画だったのが白紙となり、購入の最有力候補が消えた今、価格次第ですが3のカーボンターボ版を待ちます