スーパーGTのNSX-GTもレース中にサンキューハザードを使っている
余談かもしれないが、モータースポーツのシーンでもハザードランプを使う習慣があった! スーパーGTに参戦しているホンダNSX-GTが、前を行くGT300クラスのマシンなど遅いマシンが走行ラインを外して譲ってくれた時に、サンキューハザードを点滅させていた。
NSX-GTにはステアリングにウインカースイッチがあり、ウインカースイッチを右左連続して押すとハザードランプが点灯する仕組みだ。もちろん、譲ってくれてありがとうの意味で押しているのだが、きっとサンキューハザードを点滅されたGT300のドライバーは、ほっこりした気分になったに違いない。
アフターパーツではサンキューハザードキットも販売中
アフターパーツで、サンキューハザードキットなるものが販売されていることにも驚く。通常、ハザードスイッチはスイッチを押してから、3回程度点滅させた後、もう1回スイッチを押して消灯するが、このサンキューハザードキットを付けると、短押し1回で3回まで点滅、高速渋滞時には短押し2回でハザードが点滅し、再度スイッチを押すと消灯する。
キットによっては点滅回数が調整でき、リバース連動ハザードにも対応。純正のステアリングスイッチに、ハザードランプの機能を持たせたものもある。トヨタ車の場合、LDAスイッチを使い、短押しはハザード機能、長押しにすると本来のLKA(レーンキーピングアシスト)機能になるという仕組みだ。
このサンキューハザードキットが販売されている状況を見て気づかされたのは、以下の3つ。
・ハザードスイッチを押して点滅が終わった後再度押す必要があり、ハザードランプが3回点滅するのを待つ間、目を離し、気を取られる。
・ステアリングから左手を離す必要がある。
・ハザードスイッチが押しにくい位置にある。
つまり、ハザードスイッチを押す行為そのものが、運転中に危険を伴っていることに気づかされたのだ。とにもかくにも運転に注意してもらいたい。
ハザードランプの明確な使い方を道交法で規定すべき
これまで説明してきたとおり、停車時や駐車時の非常に使う非常点滅表示灯 の役割以外に明確な使い方の制限がないため、各方面で混乱を招いているのだから、そろそろサンキューハザード、渋滞最後尾のハザードなどの規定について道交法に明記すべき時期に来ているのではないだろうか。
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