フランスの月刊誌Journal de l’Automobile誌(自動車ジャーナル)が毎年、自動車業界を牽引した特別な人物ひとりを選ぶマン・オブ・ザ・イヤーに豊田章男会長を選出した。その理由がなんとも的を射たものだった。
文・写真:ベストカーWeb編集部/アイキャッチ:Journal de l’Automobile誌
【画像ギャラリー】豊田章夫会長がマン・オブ・ザ・イヤーを受賞!! 自動車業界のレジェンド的存在に!!(5枚)画像ギャラリーカーボンニュートラルへの取り組みを高く評価
1981年に始まったマン・オブ・ザ・イヤーは30人の専門ジャーナリストの審査によって毎年1人を選んできた。その年の「クルマ業界の顔」とでも言うべき賞だ。
過去にはミシュランのフランソワ・ミシュラン氏やメルセデス・ベンツのヘルムート・ヴェルナー氏、日産のカルロス・ゴーン氏といったらつ腕経営者のほかにフェラーリのジャン・トッド氏やWRCチャンピオンのセバスチャン・ローブ氏も選出されている。
ちなみにトヨタ自動車からは過去に張富士夫社長とディディエ・ルロワ副社長が選ばれている。
豊田章男会長の選出理由は、彼のリーダーシップの下、トヨタは特にヨーロッパで目覚ましい成長を記録し、停滞している市場において、2024年には17.5%もの増加を記録したことを評価したものだ。
トヨタ車の販売好調の理由については、特にハイブリッドエンジンの習得に基づいており、モビリティの脱炭素化を低コストで実現していることを挙げた。そして戦略的ビジョンにより、トヨタは競合他社との差を広げ続け、未来に向けて革新を続けているとしている。的を射た分析だ。
トヨタのカーボンニュートラルへのアプローチを欧州が正しいと認めたともいえそうだ。
【画像ギャラリー】豊田章夫会長がマン・オブ・ザ・イヤーを受賞!! 自動車業界のレジェンド的存在に!!(5枚)画像ギャラリー豊田章男会長が「欧州でも町いちばんのクルマ屋に」とコメント
受賞にあたっての豊田章男会長のコメントは以下の通りだ。
「この度は、栄えある賞をいただき、誠にありがとうございます。今回の受賞は、仕入先、販売店をはじめ、トヨタの『もっといいクルマづくり』を支えてくれている多くの仲間たちの努力の結果であり、その代表として、私がトロフィーを受け取るのだと思っております」。
「そして何よりも、欧州をはじめ、各国・各地域に、トヨタのクルマを愛してくださるお客様がいらっしゃったからこそ、いただけるものだと思っております。この場をお借りして心より御礼申し上げます」。
「今日は、皆様に、私が大切にしている言葉を紹介したいと思います。私の父であり、トヨタの名誉会長でもあった豊田章一郎の言葉です」。
「新しいモノをつくるために知恵を絞り、汗をかき、時間を忘れて熱中する。その瞬間が極めて楽しい。苦心した末にモノができあがったとき、それを誰かが使って喜んだり、助かったりしたとき、このうえない喜びと感動に包まれる。だから、もっと勉強し、働いて、もっと良いモノをつくろうと思う」。
「私はクルマが大好きなんです。だから、もっと勉強し、働いて、もっといいクルマをつくり続けたいと思います」。
「そして、欧州の人たちを笑顔にできる「町いちばん」のクルマ屋を目指して、努力を続けてまいりたいと思います。この度は誠にありがとうございました」。
「町いちばん」のクルマ屋を目指しますと結んでいるところに、豊田章男会長の喜びと新たな決意が感じられる。おめでとうございます!
【画像ギャラリー】豊田章夫会長がマン・オブ・ザ・イヤーを受賞!! 自動車業界のレジェンド的存在に!!(5枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方