国土交通省はダイハツの型式認定不正事案を踏まえ、型式指定を取得している自動車メーカー等85社に対し、型式指定申請における不正行為の有無等に関する調査・報告を指示していたが本日、6月3日、国土交通省が5月末までに自動車メーカー計5社から型式指定申請における不正行為が行われていると報告を受けた。ここでは不正行為についてトヨタがリリースが出しているのでその内容を紹介しよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ、ベストカーWeb編集部
■トヨタが自社の認証不正行為を報告
トヨタの公式ホームページには13時30分、以下のようにリリースが出されている。以下のとおり。
「本年1月26日の国土交通省からのご指示に基づき、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は型式指定申請に関する調査を進めてまいりました。まだ調査の途中ではありますが、2014年以降、すでに生産を終了しているものも含め、7車種において国が定めた基準と異なる方法で試験を実施していたことが判明し、5月31日にその旨を国土交通省に報告いたしました。
対象は生産中の3車種(カローラフィールダー/カローラアクシオ、ヤリスクロス)における歩行者・乗員保護試験でのデータ不備と、生産終了した4車種(クラウン、アイシス、シエンタ、レクサスRX)における衝突試験等の試験方法の誤りになります。
トヨタをこれまで信頼いただいてきたお客様、ステークホルダーの皆さまに、ご心配、ご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。先般、認証に関する問題が発覚した日野自動車株式会社、ダイハツ工業株式会社、株式会社豊田自動織機に引き続き、トヨタで問題が判明したことは重大なことと受け止めております。
今回の調査結果を踏まえ、現在、日本国内で生産中の3車種(カローラフィールダー/カローラアクシオ、ヤリスクロス)については本日よりいったん、出荷・販売を停止することを決定いたしました。国土交通省の指導のもと、速やかに立会試験などの適切な対応を進めてまいります」。
オーナーにとって一番気になるのは、今回の不正行為によって使用を控えるものなのかどうかだが、今回、対象となった車両は、すでに生産を終了しているものも含め、社内での徹底的な検証において法規に定められている性能に問題ないことを確認していて、対象車両のオーナーは直ちに使用を控える必要はないという。
今後、会見も行われる予定なので、新しいニュースが入り次第お伝えしよう。
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