3月19日午後4時、首都高横浜北線がついに開通だ。2001年12月の事業認可から足かけ16年の時を経て、長年の懸案だった横浜の道路ネットワークが進化。
首都高横羽線と第三京浜がつながった!!
文:ベストカーWEB編集部・高瀬雄士/写真:ベストカーWEB編集部
“たった8.2km”でも大きな意味を持つ横浜北線開通
今回開通した首都高横浜北線=通称“北線”は、第三京浜の横浜港北JCTから首都高横羽線の生麦JCTまでの約8.2kmを結ぶ路線で、大半(約5.9km)がトンネル区間。
途中にある馬場出入口は、まだ開通しておらず、こちらは2019年度中に開通の予定だ。
“たった8.2km”の路線ではあるが、横浜駅などがある市中心部の港湾エリアと、東海道新幹線が通る新横浜などがある市北部とは思いのほか距離があり、長年道路ネットワークが充分とはいえない状況が続いていた。
開通直前の記念式典で、横浜市議出身の菅義偉官房長官が、「この開通によって、横浜の北部と中心部のアクセスが飛躍的によくなる」と語ったように、横浜にとって、北線の開通はひとつの悲願だったのだ。
ここに注意! 港北JCTでは一般道に乗り降りできない
そんな北線だが、実際にドライブする際の注意点がひとつある。それは「港北JCTでは一般道から乗り降りができないこと」だ。
港北JCTには第三京浜の一般道出入口はあるものの、現状横浜北線の出入口はない。仮に北線で生麦JCT側から港北JCTに走ってきた場合、強制的に第三京浜に入ってしまう。
利用者は港北JCTのすぐ手前にある新横浜出入口を「うっかり通り過ぎないよう」気をつけてほしい。
首都高横浜北線 路線DATE
- ■総工費:3981億円
- ■延長:約8.2km
- ■道路構造:往復4車線
- ■設計速度:60km/h
- ■出入口:新横浜、馬場、岸谷生麦
- ■接続路線:第三京浜、首都高横羽線、首都高大黒線
横浜北線の開通効果。羽田へのアクセスが向上
さて、こうして新たな横浜北線が開通を迎えたわけだが、その最も大きな効果は横浜市北部と羽田空港間の所要時間短縮だ。
新横浜から羽田(空港中央)に向かう場合、従来第三京浜から首都高三ツ沢線・湾岸線を経由して約40分かかっていたところ、北線経由では約30分と10分ほど所要時間が短縮。
新横浜発着の空港バスも北線ルートの選択が可能となり、これによって横浜市民のみならず、横浜を訪れる人々の利便性も大きく向上する。
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